「岸田増税」路線に、突如、歩調を合わせてきたのが、公明党である。

 公明党の北側一雄副代表は、1月19日の記者会見で「国民負担の軽減に向け、どのようなアイデアが出てくるのか、関心を持って見ていきたいが、
去年の年末に政府・与党で一定の国民負担について方向性を出している」として、増税はもう決まったんだから、諦めろとでもいいたげな発言をした。

 また、菅前首相が増税の方針について「議論が不十分で突然だった」と指摘したことについても「防衛力の抜本的な強化の必要性は、去年のかなり
早い段階から岸田総理大臣らが発信し、安定的な財源の確保は大きな課題だった。唐突に増税の話があったとは理解していない」と、岸田首相におもねるような発言をした。

 ところが、昨年夏までの公明党は、増税は国民の理解を得られない、という立場であった。

『公明党の山口那津男代表は(8月)23日の記者会見で、防衛費増額の財源としての増税に慎重な見方を示した。「ただちに国民の理解を得るのは難しい」と述べた