朝鮮人のルーツを持つ日本人の自分探しの旅

雄貴氏には在日朝鮮人の友人がいた。翌日、彼に「俺って在日なのかな」と尋ねた。彼の答えは驚くべきものだった。「間違いなくそうだと思うよ?名字が平山だからね。おそらく韓国では名字が申(シン)だと思う」。在日朝鮮人たちは雄貴氏のように韓国の故郷の地名を日本語の漢字に置き換えて名字を作ったり、韓国の名字の漢字の字画を分解し、似たような日本語の漢字を名字にしてきた。平山(ピョンサン)申氏は、通常、平山という名字を使っていたという。日本では、名字の数が11万を超えており、一般の人々はそれが在日朝鮮人のものなのかどうか、区別するのは難しいが、在日朝鮮人同士は名字を聞くだけでも、ある程度気付くことができるという。