ここで17km以上の長距離対空標的交戦シーケンスはこうだ。

1.SPS-49 2次元レーダーが標的の方位を検出した後、MW-08 3次元対空レーダーが高度を検出できなかったとしよう。この時、STIR-240射撃統制レーダーを稼動して標的を目指した後、高度スキャンをして標的の方位と高度を両方獲得する。

2.上記の手順を2回以上実施して得た2つのレーダーのデータをAN/SYS-2 IADTで合成すると、標的のトラックが作られる。

3.交戦が決心される。

4.交戦スケジューラはターゲットの迎撃予測点を計算し、SM-2ミサイルに入力します。

5.ミサイルが発射されると、ミサイルのオートパイロットが入力された予想地点にミサイルを誘導する。

6.ミサイルが飛んでいる間、SPS-49 + STIR-240レーダーがターゲットを追跡します。

7.そのため、SPS-49+STIR-240レーダーはSM-2の位置も追跡しなければならない。(SM-2のオートパイロットに伝達するアップデート指令を生成するため。)

8.標的の速度や方向が変化すると迎撃予想点が変化し、この情報はOT-134を介して誘導指令信号となり、STIR-240レーダーを介してSM-2ミサイルに伝達され、ミサイルのオートパイロットは目的地を修正する。

9.それからミサイルが標的に十分近いので、オートパイロット誘導の精度限界内に入ると、STIR-240は標的を「噛みつけ」ながらミサイルを標的にホーミングさせる。


現代本格防空艦で6、7、8番はSPY-1やAPARなど3次元多機能レーダーが担当する機能だ。
一方、STIR-240は能力が大きく低下する射撃統制レーダーなので、2台でその作業を遂行するのは難しい。
STIR-240 ひとつに標的一つとSM-2ミサイル 1-2足割り当てが限界だ。言い換えれば、長距離同時交戦能力は2基だ。

NTU級艦艇で6番はAN/SYS-2 IADTが3次元レーダーSPS-48Eと2次元レーダーSPS-49のデータを集合して行い、7番機能はAN/SYR-1通信追跡システムが担当し、 8番機能はSPG-51火器管制レーダーがそれぞれ担当する。

忠武公イ・スンシン級も6、7、8番を各レーダーたちが分担しなければならないが、問題はMW-08の低熱な性能のためそれにならないということ。