カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは11日、
国内のグループ従業員の年収を最大で約4割上げると発表した。
海外に比べると低い水準にとどまる国内の給与を高め、能力に見合った給与体系にすることで、
優秀な人材の獲得にもつなげる。改定は3月に実施する予定だ。
具体的には新入社員の初任給は現在の25万5000円から30万円に引き上げる。
入社1~2年目で就任する新人店長は、月収29万円を39万円とする。その他の従業員も数%から約4割の範囲でアップさせる。
ファストリは昨年9月に国内のパートやアルバイトの時給を引き上げていた。
◆ファーストリテイリング カジュアル衣料品店の「ユニクロ」や「GU(ジーユー)」を展開する。
海外にも店舗を広げ、主力のユニクロ事業は海外の売り上げが国内を上回る。
2022年8月期の連結決算は売上高に当たる売上収益が2兆3011億円、純利益が2733億円だった。
1963年に設立した小郡商事が前身で、本店所在地は現在も山口市に置く。(共同)