英富豪リチャード・ブランソン(Richard Branson)氏の宇宙開発企業「ヴァージン・オービット(Virgin Orbit)」は
9日、英本土で初となる小型衛星の打ち上げを行ったが、地球周回軌道への投入は失敗に終わった。
米ボーイング(Boeing)747型機を改造した打ち上げ機は全長約21メートルのロケットを搭載し、
午後11時15分(日本時間10日午前8時15分)ごろ、イングランド南西部のコーンウォール宇宙港(Spaceport Cornwall)を離陸した。
だが、アイルランド南方の大西洋上空約1万700メートルで切り離されたロケットは、メインエンジンに点火したものの異常が発生し、周回軌道に衛星を投入できなかった。
打ち上げ機は予定通りコーンウォール宇宙港に帰還した。
ヴァージン・オービットや英宇宙機関(UK Space Agency)などによる共同打ち上げ計画は、
英ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)」の楽曲にちなんで「スタート・ミーアップ(Start Me Up)」と呼ばれ、注目されていた。
これまで英国製の衛星は、外国の宇宙港から打ち上げられてきた。
成功していれば、英国は地球周回軌道に衛星を直接打ち上げられる国として9か国目となるはずだった。
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