ロシアのプーチン大統領は29日、戦略核ミサイルを搭載可能な最新の原子力潜水艦「スボロフ大元帥」などの就役式典にオンラインで参加し、
「特殊軍事作戦」と称するウクライナ侵略に触れ、「海でのロシアの安全と国益を守るためあらゆることをする」と述べた。
「海軍の核戦力を著しく向上させる」とも語り、ウクライナに軍事支援を続ける米欧をけん制した。
スボロフ大元帥は11月上旬に、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」の発射試験に使われた。
露極東ウラジオストクが拠点の太平洋艦隊に配属された。
プーチン氏は「様々な種類の軍艦艇の建造ペースを上げ、最新鋭の兵器を装備する」と宣言し、同様の原潜を4隻建造する計画があるとも強調した。
ウクライナ侵略に伴い米欧などが科した対露制裁の影響が、ロシアの造船業を直撃していると伝えられる。
式典の様子は国営テレビが中継した。プーチン氏には制裁に屈しない姿勢をアピールする意図もあったとみられる。
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