安倍晋三・元首相が奈良市で銃撃されて死亡した事件で、市は19日午前、近鉄大和西大寺駅北側の現場に設置されたガードレールの撤去作業を始めた。
市の駅前整備事業の一環で、来年3月までに車道になる。
安倍氏は7月8日、ガードレールに囲まれた区画で演説中に銃撃された。
この日は、作業員5人がガードレールを解体し、土台のコンクリートブロックとともに運び出した。
鉄パイプを組んだ作業用のバリケードを新たに設置し、アスファルトを張り替える工事などを行う。
市は事件後、現場に追悼の碑などの設置を検討したが、住民らから「事件を思い出すようなものは建てない方がいい」といった否定的な意見が多数を占めたため、当初の計画通り車道にすることを決めた。
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