西前頭12枚目の千代大龍(34)=本名明月院秀政、東京都荒川区出身、九重部屋=が、現役引退を決意したことが19日、関係者の話で分かった。
8日目の20日にも日本相撲協会へ引退届を提出する。8日目は不戦敗となる。九州場所はここまで2勝5敗だった。
関係者によると、自身の残された土俵人生とその後のセカンドキャリアを勘案し、引退の判断になった。今後は角界には残らず飲食業に転身する意向という。
千代大龍は181センチ、189キロで腰が重く、力強い押し相撲が武器。日体大から入門し、2011年5月の技量審査場所で幕下15枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。
12年初場所で新十両優勝を果たし、同年夏場所で新入幕。14年秋場所で自己最高位の西小結に昇進するなど活躍し、これまで金星は三つで、技能賞も1度獲得した。
今年の名古屋場所と秋場所はともに6勝9敗と負け越しており、押し出しで敗れた九州場所7日目の碧山戦が最後の土俵となる。
幕内通算成績は384勝432敗。