11月16日、「自賠責の運用益6000億円」がTwitterでトレンド入りした。自賠責保険の積立金が一般財源に繰り入れられているだけでなく、保険料がさらに上がることに対し、ドライバーの怒りが渦巻いているのだ。
ほかにも「国民負担」「鈴木財務相」などの関連するキーワードがトレンド入りする事態となっている。
すべての車の所有者に加入が義務付けられている自賠責保険。その掛け金の一部は、事故被害者救済のため積み立てられている。
だがその積立金が、国家財政難を理由として、一般会計に貸し出されたまま、返済されていない状況が続いている。その額が5952億円、つまり約6000億円なのだ。
鈴木俊一財務相は11月11日の会見で、この返済について「今の財政事情を考えると、1回でお返しするのは無理な状況。これは申し訳ないと思っているが、そういう中で着実に、確実に繰り戻し、誠意をもってお返ししていくことが大切だと思っている」と謝罪した。
返済額は2022年度当初予算で54億円。補正予算の積み増し12.5億円を加えても、66.5億円だ。
このペースなら、返済が終わるまでに100年近くもかかることになる。「借金の踏み倒し」という批判があるのも当然だろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b359578a4d74ce469e450452409c779c091bb86