『コーチェラ・フェスティバル』にハリー・スタイルズがラインナップされ、国内でも『FUJI ROCK FESTIVAL '22』などにYOASOBIの出演が決まっているのがひとつの証左だ。

『グラストンベリー・フェスティバル』ではケンドリック・ラマーやビリー・アイリッシュがヘッドライナーを務めることがアナウンスされ、先日発表された関ジャニ∞の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』出演なども大きな話題を集めている。

もちろん、“ロック”の定義はリスナーごとに意見が分かれると思うが、フェス全体のカラーやブッキングの傾向を見ると、ロックフェスのポップ化の色合いは強まっており、国内外問わずジャンルレス化していると言えそうだ。

海外だと、いわゆるバンドやロックが年々ヒットチャートから後退しつつあることがわかる。これが、ひとつの要因ではありそうだ。

なお、国内の場合は海外に比べるとヒットチャートにおけるバンドやロックジャンルの存在感は強いが、それでもより多くの集客を要しているフェスでは、前述したように大衆的な認知を獲得しているポップアクトの比重がやはり強まっている印象を受ける。