知人女性の転居後の住所を知ろうと、郵便物の転送制度を悪用し衛星利用測位システム(GPS)機器が入った封筒を郵送したとして、
神奈川県警は8日、ストーカー規制法違反の疑いで、相模原市の会社員河野浩与史容疑者(27)を逮捕した。
県警によると、河野容疑者は2018年に女性と知り合い、一方的に好意を持ったとみられる。20年から、相模原市の女性宅周辺に住むようになり、路上にたたずんでいる姿が目撃されていた。
女性は今年1月に郵便局に転居届を出して市外に転出していた。女性の前住所に送ったGPS機器が転送されることで、新住所を知ろうとしていたとみられる。
女性が受け取った封筒の差出人は無記名で、今年1月の引っ越しの際にごみとして捨てた巾着に、モバイルバッテリーで充電されたGPS機器が入っていた。女性は2月に警察に相談した。
逮捕容疑は1月下旬、相模原市の女性宅近くをうろついた上、無断でGPS機器を郵送し、位置情報を確認した疑い。(共同)