会社の寮の自室で放火したとして、警視庁は、建設作業員の坂本守容疑者(61)=住居不詳=を現住建造物等放火の疑いで逮捕し、20日発表した。
坂本容疑者は容疑を認め、「契約時にあると聞いた家電製品がなく、布団しかないので腹が立った」などと話しているという。
尾久署によると、坂本容疑者は4月16日午前8時15分ごろ、東京都荒川区東尾久5丁目の建設会社社員寮の2階建てアパートで、自室の押し入れに火を付け、自室を含む2室約63平方メートルを焼損させた疑いがある。
出火当時は坂本容疑者のほかに社員6人がいたが、全員避難して無事だった。
坂本容疑者は「同居人の衣類を持ち出し、ライターで火をつけた」とも説明しているという。
坂本容疑者は、社員として契約を結んだばかりで、担当者から「部屋に家電製品がある」と説明を受けたが、実際には用意されていなかったという。
事件後に行方が分からなくなっていたが、別の会社の千葉県内にある建設現場で作業中のところを今月18日に見つけたという。