「言葉の重層性」について今夜は整理してみるか

「犬が、吠えている」という文章があるとする

シェパードが吠えてる姿をイメージする人も居れば
ポメラニアンが吠えてる姿をイメージする人も居るだろう
でもそれは、ひとそれぞれに犬に対するデフォルトのイメージが違うからだ

では以下の文章ならどうなるか?
「警察の犬が、吠えている」

前述の文に「警察の」という形容句を加えただけだが
この場合の犬は人(犬が人ってどういうこと?w)で
貧乏で頭が悪い若い男というイメージが浮かぶ

まあ人に拠っては中年や老人かもしれないが

つまり「犬」という言葉には本来、シェパードなどの犬と
比喩的な機能が複数のレイヤーを為して重なっている
犬(実体/比喩=変数)という具合に

言葉の重層性とはそういうことだ
残念なことに、ほとんどのハロの作家の歌詞は
こういった言葉の重層性を意識しない

音のノリで何とかなると思ってる
爆音で誤魔化そうとか"珍走団"かよ

ただし、寺田は例外だ