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中曽根元首相の証言「ロッキード事件は米国の陰謀」(世川行介) - ひょう吉の疑問
https://blog.goo.ne.jp/akiko_019/e/839bdcd038b2c02458f6aecf2c527d31
「田中内閣が発足して二年目の一九七三年秋、第四次中東戦争をきっかけとしてオイル・ショックが起こる。
ペルシャ湾岸の石油産出国六カ国は石油価格を二十一%引き上げ、OAPEC十ヵ国石油担当相会議が五%の生産削減とアメリカなどイスラエル支持国(アラブ非友好国)に対する石油輸出禁止を決めた。
仮に日本への石油輸出が毎月五%削減された場合、日本経済は翌年三月には立ち行かなくなることが目に見えていた。」

「オイル・ショックの頃から、田中君は日本独自の石油資源外交に積極的な姿勢を取り、アラブ諸国から日本が直に買い付けてくる「日の丸石油」にまで色気を見せていた。
さらに、渡欧の際には、英国の北海油田からも日本に原油を入れたいと発言し、ソ連・ムルマンスクの天然ガスにも関心を示して、独自の資源獲得外交を展開しようとした。

これがアメリカの虎の尾を踏むことになったと私は想像する。

世界を支配している石油メジャー(国際金融資本と並ぶディープステートの二大巨頭の一つ)の力は絶大である。
いささか冒険主義的だった田中君の資源外交戦略が淵源となり、「ロッキード事件」が起こったのではないかと考えることがある。」

「田中君が逮捕されてから間もなく、日本を訪れたキッシンジャー氏と二人きりで話していた折のことである。

氏は、「ロッキード事件は、間違いだった。あれはやりすぎだったと思う」と、密かに私に言ったことがある。

キッシンジャー氏は事件の本質、真相をおそらく知っていたに違いない。」
(「私と角栄氏とキッシンジャーの言葉」  中曽根康弘)(新潮45 2010年 07月号)