また仕事中に紅茶と一緒にキットカットを食べようとした英ウェスト・ヨークシャーのポンテフラクトに住むニッキー・ローズさん(Nicky Rose、45)も、チョコレートだけの珍しいキットカットに遭遇した。
「ウエハースを盗まれてしまったかのような気分でしたね。ウエハースが入っているものを食べたかったのでゴミ箱に捨ててしまいました」と話すニッキーさんがTwitterでこの出来事を報告すると、ネスレの公式アカウントから返信があり、オンライン決済サービス“ペイパル(PayPal)”を通じて3ポンド(約458円)の返金を受けた。
TwitterだけではなくFacebookでもウエハースのないキットカットを報告する投稿が相次いでおり、それらの画像では2本連なったものやホワイトチョコバージョンのものなど様々だった。
投稿者たちは「ウエハースなしのキットカット?」「キットカットを食べたらウエハースがなくて、どういう感情なのか自分でも分からない」という戸惑いの声や、「ウエハースがないと全然美味しくない!」「ウエハースなしのチョコが食べたいならキットカットは買わないよ」など不満の声もあがっている。
一方で「キットカットを食べたらウエハースがなかったんだけど、正直嬉しかったよ。キットカット大好き!」と珍しい遭遇を喜ぶ人もいた。
なお2016年にもウエハースなしのキットカットが話題となっており、ロンドン大学キングス・カレッジの法学部に通っていたサイマー・アフマドさん(Saima Ahmad)が8個入りのファミリーパックを友達と2ポンド(約305円)で購入し、そのすべてがウエハースなしの状態だったという。
サイマーさんは強い言葉遣いで書いた手紙をネスレ社に送って怒りをあらわにし、1930年代の判例まで引用して失意を表現した。サイマーさんは同社に欺かれたと感じ、消費者に対する注意義務を怠ったと主張していた。
「ネスレ社はキットカットのユニークなコンセプトを宣伝していますが、私は自分が買ったものにとても失望しています。今回のことを私に謝罪し、今後製品の品質向上にもっと力を注いでほしいと願っています。この業界でウエハースとチョコレート混ぜるという風変わりなコンセプトは他にありません。だからこそ私はキットカットのファンなのです。」
そのように訴えたサイマーさんは、自身への謝罪や品質向上への取り組みなどの要求が通らないのであれば、法的手段を使うと明かしていた。