ソ連崩壊以降、旧構成国がNATOに寝返っていく原因が自分たちにあることにずっと気づいていなかったんだろうなと。NATO側が積極的に抱き込んだのではなく、結局形だけで自分たちの暴力的な共産制が変わっていないことに嫌気がさして各国が西側へ逃げていった。
そのくせ自分たちがやっている見かけだけの選挙制度を、他国の民主的な制度と変わらないと思い込み、「自分たちと変わらない西側」が野心的に拡大していると勝手に勘違いした。自分たちの経済がズタズタで他国に頭が回らないところに、離れていったのはさらに裏切りにも感じて被害妄想を駆り立てた。でもそんなタイミングを狙うくらいロシアと離れたかったことに気づかない。
退役将校さんの書簡にもあったけど、武力をちらつかせず友好的に周辺国と信頼関係を築いて発展していたらこんなにNATO拡大になんかならなかっただろうなあ。