【新車価格高騰の謎】この20年の間に新車価格は何故こんなに高くなったのか? その理由を分析
2021年10月11日

単純な疑問。新車の価格が大幅に上昇した。この20年足らずの間に、ベストセラーであるVWゴルフや、ポロの新車価格は50%以上、上昇している。それはなぜか?

中古車の価格も高くなった。より良い装備、より高い安全性。供給不足と電動化が価格を押し上げる

先日、私の知っている人が「日産ノート(オーラでもなんでもない、普通のノート)」をオーダーしたのだが、最上級モデルにオプションをつけたら、なんだかんだで、コミコミ350万円(!)になったという。この間までノートといえば、後付けナビシステムがおまけに付いて、「決算処分価格 こみこみ140万円」、みたいな新聞チラシが入ってませんでしたっけ?

もう一人の知人は「トヨタ ヤリス クロス」の見積書をとったところ、320万円だったというし、そういう僕の乗っている軽自動車も、コミコミ230万円であったことを思い出した。

このコンテンツにも記されている通り、手の込んだパワーユニットのシステムをはじめ、各種デジタルデバイス満載だから、昔のモデルと比較してはいけないのかもしれないが、もはや自動車を購入しようとした場合、200万円では、軽自動車レベル、普通車でちょっとしたものを選ぶと300万円が必要な時代なのである。

輸入車でも、普通の「ゴルフ」が300万円、「メルセデスベンツCクラス」や「BMW 3シリーズ」で600万円、「アウディA6」が1,000万円時代にいつの間にかなってしまっているのである。そしてこれがEVともなると、1,000万円は普通のレベルで、500万円くらいだと、「お買い得でバーゲン」とかいう惹句が使われてしまうのだから、唖然としてしまう状況ではないか。
日本の物価や収入の問題はもちろんあるにせよ、世界的に自動車の価格は上昇しているし、安くなるということはありえないだろう。
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