>>410
「ふん、黙って聞いていればなんと愚かなことだよ。だから日本の女はアホなんだ。その前にお前を殺してしまえば自爆は止められるはずだ」「残念だけどそれは無理よ。既にスイッチは押されているのだから」「何を言っている。そんなはずは───」「あなたは気づかなかったようだけど、この建物には至る所に爆薬を仕掛けさせて貰ったわ。それに私を死んでも爆発するように設計されているの。私が呑気に言葉遊びをするのも結果が変わることはないからよ。」
「……まさかお前は初めからこれが狙いだったのか?」
「えぇ、私がこの教団に潜入していたのもこの瞬間のためよ。そのために私は多くのものを失ったのだけれど、もうすぐ死ぬからもう関係ないわね。さようなら」そう言うと躊躇なくボタンを押した。そしてこの部屋は跡形もなく吹き飛んだ。誰も生き残ったものはいないという。