>>313

そして、何よりも驚いたのは男子と女子で別れると思っていたが、混合だということだ。
「どういうことだ?」
平田に尋ねると笑顔でこう答えた。
「部屋割については希望を取るんじゃなくてくじ引きだったんだよ。それで先生が適当に配ったんた」
なるほど、しかし男女が一緒の部屋というのは色々まずい気もするが。それに……
「この学校はどうなってんだ?」
思わず本音がこぼれてしまった。だがこれは仕方ないだろう。
「それでこのメンツというわけか…」この部屋にはオレを始めとして、平田と堀北と櫛田。それと恵もいる。あともう1人他のクラスの男がいるのだが……まぁそれは後でいいだろう。
とにかくこのメンバーがこの部屋の面子だ。そしてなんやかんやで就寝時刻が来て、皆が布団に入った。しばらくすると他クラスの男が立ち上がり恵が寝てる布団に近づいた。…………まさか!と思い止めようとしたが間に合わず男は恵の体をまさぐり始めた。流石に見過ごすことは出来ずオレはその手を掴む。
「な、なんだお前!?関係ない奴はすっこんでろよ!」
「確かにそうだな。関係無いからオレは黙って去ることにするよ。じゃおやすみ」そう言って立ち去ろうとする。
「ちょ、ちょっと待てよ!」恵にその手を掴まれ引き戻される。くそっ、やはり面倒なことになってしまった。だがこれ以上のトラブルは避けたいし穏便に済ませることにしよう。