問4クは23(黒水牛)

象牙は国際取引が原則禁止で「国内市場を有する国」は、存在していない。日本にも象牙は国が管理する特例を除き輸入されない。
ハンコ廃止で話題になったが象牙の印鑑は国内にある象牙の在庫がなくなり次第、作ることが出来ない。
一方、ワシントン条約で絶滅危惧種に指定されている水牛は「国内市場を有する国」が残っている。中国などの強烈な反対で今なお国内市場の閉鎖に至っていない。
2019条約締結国会議では絶滅危惧種の黒水牛の密猟を行う市場は閉鎖すると採択された。

決定的なのは「日本では古くから印鑑の材料として」の部分。古くから存在している印鑑は黒色の黒水牛です。織田信長の時代も黒色です。
昭和以降に流行した印鑑である白色の象牙は硬度なカルシウムのため彫刻加工技術が明治以降にならないと存在しない。
チタンに彫刻するのと同じくらい硬くて難しいのが像の歯である象牙で、木材に彫刻するのと同じくらい柔らかくて簡単なのが水牛のツノである黒水牛。