>>246
翁の稲荷明神は弘法大師絵伝(13世紀中期ごろ成立)に初登場する仏教稲荷で、伏見稲荷の伝承ではないよ。
平安時代の文献に登場する稲荷は(性別が解る場合は)全て女神であり、これは穀物神が一般に女神であるのと軌を一にする。
なぜ東寺の稲荷縁起が稲荷(の主神)を男神にしたかは、その頃の寺社縁起の流行り(高僧と老翁姿の神が出会って意気投合して寺を建立する)に合わせたもの。
神が老翁姿なのは神仙思想の影響と言われる。