製法の違いは分かったが、葛を使っていないのになぜ「くず餅」という名前がついたのだろうか。

 同社がある東京都の東部などはかつて下総国葛飾郡と呼ばれた。
良質な小麦の産地であることを生かし、庶民の菓子として作られた。青木さんによると、
地名から「葛餅」としたものの、関西に同じ名称の菓子があり紛らわしいので「くず餅」や「久寿餅」の表記にしたという。