量子力学の話はただの比喩。観測する事で対象物の状態が変わるという事を言っただけ。
観測で状態が確定されるという量子力学の原理と基本的には違う事を承知でカッコ良く書いただけ。

鋭く研がれた刃物の刃先は最小でも2ミクロンの幅があるという事は判明してるので、砥粒がさらに小さくても切れ味に大した影響は無い。

が、刺身を引く時みたいに大きくスライドさせると、刃先で発生する摩擦熱で対象物の分子結合が緩んで切れる、という現象が発生する事は判明しているそうなので、
これが鋸刃理論とは別のベクトルで永切れを実現させる原因になってる可能性はあるかも?だが、原理を切り分けて分析は無理だろうし、その先は思い込みの世界。

一方で、粘液が多く皮が硬い魚を卸す時には、仕上げ砥石で研ぐと明確に刃が滑って逃げるので、
鋸刃理論はこの場面では最大限に機能してるのは明白。

最近は、#1000のセラミック砥石で刃先角から僅かに起こして自重くらいの荷重で、
砥石の上を数cmだけ擦って糸刃を付ける様にしているが、これが結構具合が良い。
よく大きく刃を立てて仕上げ砥石で数回ストロークさせて糸刃を付けましょう、みたいな説明を見るが、
そんな方法じゃ感触のフィードバックが無くて仕上がりをコントロール出来ない。

私の様に行うプロの方も一定数いるが、コッチが正解だと思っている。