>>212
「ミクロの鋸刃の根元の谷が丸っこく成形」
というあたりが鋼の組織構造を理解できてないことを示してると思うんだがハガネというのは鉄Feと炭化物Fe3Cが混ざり合った組織から成り立っていてモノを切るときに威力を発揮するのが硬い炭化物Fe3C
これが刃先でモノを切る役割を果たしてる
この炭化物の形は鋼材の組成や熱処理の違いによっても異なっていて針状になっていたり極めて小さい球状になっていたりするのだけど
ここからは仮説のひとつだが
天然砥石というか極めて粒度の小さい研磨粒子だとその炭化物以外の柔らかい鉄を適切に除去し刃先の炭化物をむき出しのような形に仕上げることができるからよく切れる
粒度の荒い研磨剤だと炭化物ごと削り落としてしまうので刃先に占める炭化物の割合も減ってしまい切れ味が鈍くなる
切れる刃先というのは鉄Feがノコギリ状態になっているのではなく炭化物が刃先に残った状態のこと
さらにまた推測でしかないが天然砥石に含まれる研磨粒子それ自体の硬さが鋼の炭化物より柔らかいゆえ炭化物だけよく残すから天然砥石が良いのだという説を唱える人もいるがそれこそこういう説を証明するデータはない