一応ここも砥石とは非常に深い関係にあるわけでひとつ天然砥石に関する話題を

田原町にあった非常に有名な老舗砥石屋だった といしや
そこが非常に的確に天然砥石の中山について解説してくれてたのであげてみる

>中山砥石について
>鎌倉時代から採掘が行われていた天然砥石最高峰の鉱脈、京都の梅ヶ畑地区の真ん中に位置していたのがマルカで有名な加藤鑛山(中山)です。
>この加藤鑛山はその立地から中山の砥石として親しまれてきましたが、約800年間採掘が行われた結果、枯渇し既に閉山しています。
>現在流通している砥石は過去に採掘されたものの在庫のみとなっています。
>良いものも少なく価格も高騰、まさに天然砥石の王様です。
>中山の砥石には加藤鑛山の「カ」の字を丸で囲んだマルカのマークと正本山の印が押されていることで有名ですが、この印は元々鉱山でつけられていました。
>鉱山での印は加工前のまだ乾ききっていない状態で押印された為、印影が滲んだり、卸業者の最終加工の際に薄くなったりしてしまったようです。
>その為、各卸業者が独自に最終加工後にマルカの印を押し直すなどしていたようですが、この事が一部悪質業者による偽物を生む結果となってしまいました。
>その後、畑中砥石(かつて存在)が商標登録によるブランド管理を試みるも他の卸業者との軋轢を生み、結果として、中山の砥石には
>@鉱山でのマルカ印かあるもの
>A各社独自のマルカ印があるもの
>B商標登録した畑中砥石のマルカ印があるもの
>C押印以前の時代のものや無印のまま販売されたもの
>Dマルカ印がある偽物
>Eマルカ印のない偽物
>が混在し今日に至っています。
>DEは論外として@〜Cは流通経路による違いでしかありません。

さすが老舗砥石屋だけあって当時の中山およびマルカにおける詳しい事情を把握しておられるでござる