どんな木でも多少なりとも甘い樹液はある
さもないと、葉で光合成して作った有機物を樹木全体に送り届けられない

とはいっても、それを大量に出せるか?というとまた違ってくる

樹液は、師管(篩管)を通る糖分を含む液が、師管が破れたため外に出てきたものだ

だが樹木にそれとは別に樹脂道というのを持つ
針葉樹の殆どはこれがあるし、広葉樹でもサクラ、マメ科の多くの種類、ヤナギ、ウルシ科、クワ科などで発達している
樹脂道の中には樹脂というかヤニがあり、これが破れるとヤニが出てくる

ヤニが出る樹木ってクワガタが来ない!というイメージがどうしても強いねw
でもクワ科は結構クワガタが来る。イチジクとかもそうだ
ヤナギ科もポプラなんか結構ヤニを出しているがクワガタがいない訳じゃない
針葉樹だってモミにネブトが来る
マメ科は南の国でクワガタが来る樹木が多いが、ミモザの仲間はアフリカでカナブンなどが大量に集まる一方
樹脂も出し、その樹脂はアラビアゴムとして粘着剤、安定剤として大量に採取され利用されている

サクラも樹木表面にヤニが出ていたら、それをクワガタがペロペロ舐めようにも固まっていてどうしようもないw
だが、洞がある場合、クワガタが丹念に形成層の師部というところを齧って師管だけ傷つけ、樹脂を傷付けないようにしているなら
甘い樹液が出るわけだ
コクワ、ヒラタ、オオクワ、スジクワ、ネブトなどはこのような器用さがある