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[特報]日本最大のIT企業が誕生へ、NTTが国内外のIT事業統括会社を新設

 NTTが国内外のITサービス事業を統括する新会社を年内に設ける方向で最終調整に入った。日経コンピュータの取材で2018年8月3日までにわかった。
NTTコミュニケーションズやNTTデータ、南アフリカのディメンションデータなどのグループ会社をまとめ、一体運営に乗り出す。
新会社の事業規模は富士通を上回り、日本最大のITサービス会社が誕生する。

 NTTが持つNTTコムやNTTデータ、ディメンションデータなどの保有株式を新会社に移管する可能性が高い。
新会社は国内外でシステム構築や運用保守、クラウドサービス、データセンターなどの事業を幅広く提供する総合ITサービス企業となる。
傘下に入るNTTコムなどの2017年度の売上高を単純に合計すると4兆3000億円超となり、IT専業としては国内最大手の富士通を上回る。

 新会社はNTTコムやNTTデータなどの連携を促し、欧米の大手企業からの受注を増やすなど国内外で事業を拡大する。
NTTは市場拡大が見込みにくい国内通信事業に代わる新たな収益源としてITサービス事業を位置づけており、事業転換をさらに進める。

 新会社は早ければ10月にも新設する可能性がある。新会社の社長は今後詰める。
NTT東日本とNTT西日本、NTTドコモは従来通りNTT持ち株会社が株式を直接保有する現在の形を継続する。
NTTデータの上場も維持する。