この細菌は、化膿したところ、おでき、水虫、 にきび、のどや鼻の中、動物
など私達の身近にあり、この菌が付着した手指などから食品を汚染する機会
が多いため、この細菌による食中毒が多発します。この菌は、食べ物の中で
増殖するときにエンテロトキシンという毒素をつくり、この毒素が人に危害
をおよぼします。この毒素は100℃30分の加熱でも分解されません(ただし、
菌そのものは熱に弱い)。酸素のない状態でも増殖可能で、多少塩分があって
も毒素をつくるため、汚染を受ければ、あらゆる食品が原因食となる可能性
を持っています。


どんな食品が原因となりますか

にぎりめしが発生件数の4割を占めています。その他折詰弁当、仕出し弁当、
和菓子、シュークリームなどです。


どんな症状ですか

潜伏時間は、約30分から6時間で、はき気、おう吐、腹痛が主症状で下痢をとも
なうこともあります。一般に高い熱はでません。


予防のポイントを教えて下さい

@手指などに化膿巣のある人は、食品を直接さわったり、調理をしないこと。
A手指の洗浄消毒を十分に行うこと。
B食品は10℃以下で保存し、菌が増えるのを防ぐこと。
C調理にあたっては、帽子やマスクを着用すること。