私の心の中に、不安がよぎった。

私「あ...、温室栽培の野菜の苗とか、壊されたらどうしよう...!!」

と、とても不安になった。それは困る...!
もう一回玄関の中に入って廊下を歩いていき、父に言った。

私「おまえ、温室栽培の苗を壊したりしたら殴るからな。」
父「あんた父親に対して「おまえ」とはなんだ!!」
私「いいから!絶対何もすんなよ!?」
父「あんた何様なんだ!!やめろ!!温室栽培なんか!!撤去しろ!!出て行け!!マンションにも住むな!!河原でも行ってそこで寝泊まりしろ!!」

父の怒りも最高潮に達しているようだった。父のその激しい怒り声を聞いて私はため息をつき、聞き流しているような感じで、持っているヘルメットを見て(あぁ、さっき壁叩いたことで、中のショック吸収材が凹んじゃったかなぁ...。まあいいや。)と思っていた。

激しく怒っている父を見て、(まずいな...。このままだと本当に温室栽培を壊されかねない...。)と思った。なので私は少し落ち着いて言った。

私「じゃあ、分った。撤去するから、なんにもしないでね。」
父「ああ!なんにもしねぇ!!待ってる!」

というやり取りで、ケンカは終了という感じだった。
それで私は玄関を出ようとした。
最後に父が言った。

父「気をつけて帰れぇ!」

私(えっ...、なんで今『気をつけて帰れ』って言うたんっ!?)

と驚いて、すこしウケた。
(※最近「アメトーク」を見ているから、関西弁が癖になっている。)

まあ父は、基本的に優しい人なのだとは、思う...