東日本大震災の被災地、宮城県に絶滅危惧種のゲンゴロウとメダカが戻ってきた

環境省の調査で、東日本大震災の被災地である宮城県に絶滅危惧種のゲンゴロウとメダカが戻ってきていることが判明した。

未曾有の被害をもたらした東日本大震災だが、宮城県の沿岸地域にできた湿地帯に絶滅危惧種に指定されている
ゲンゴロウやメダカが戻ってきていることが、環境省の調査で判明した。

津波による甚大な被害を受けた東北地方の沿岸部だが、大震災から3年以上が経過した今も変化を続けている。
その形態はさまざまで、震災前の状況にもどりつつある場所もあれば、震災前とは全く別の新しい環境が形成されて
いる場所もある。

ゲンゴロウが確認されたのは、宮城県塩釜市の離島。震災前は、ヨシ原だった場所が地盤沈下によって海水と
淡水が混じった汽水域が生まれ、ゲンゴロウの誕生につながったとみられている。

一方のメダカは、同じく宮城県名取市で確認された。震災で防潮林が倒れ窪地になった場所に、大雨などの
さいに周辺地域から入り込んできたと考えられている。

大震災をものともせず、新しい命の連鎖が続いている。

http://water-news.info/7045.html