「餓狼伝説」最新作に込めた思いとは――。小田泰之氏に聞くSNKの近況と各タイトルの開発進捗

https://www.4gamer.net/games/649/G064915/20230729022/

小田氏:
その意味では,増員をしやすくなったので,開発現場はどんどん充実しています。明らかに開発者の数を増やせていますね。2014年に入社してコンシューマゲームのチームを立ち上げたんですが,最初の1か月は5人しかいませんでしたから。
その年のうちに,もともと社内でスマホアプリを作っていて,コンシューマチームに移った人を含めて30~40人くらいまで増やしました。今,大阪のコンシューマチームは150人以上いますから,急拡大していると言えます。

4Gamer:
EVO 2023で正式タイトルが発表されました,「餓狼伝説 City of the Wolves」の開発進捗はいかがでしょうか。

小田氏:
格闘ゲームとしてのコアの部分が,ある程度できている段階です。プレイアブルキャラクターのうち,7~8人はひと通りアクションが揃っていて,動かせるようになっている状態で,これから一気に量産に入ったり,ほかの部分をすべて作っていったりする段階になります。同時に,いろんなゲームモードも作っていきます。順調と言えば,順調ですね。

4Gamer:
それでは最後に,「餓狼伝説」の新作を筆頭に小田さんの手がけるタイトルに注目している人に向けてメッセージをお願いします。

小田氏:
「餓狼」シリーズの最新作として「餓狼伝説 City of the Wolves」(英名:FATAL FURY: City of the Wolves)をようやく発表できました。今回は,「餓狼伝説」と「龍虎の拳」の舞台となる架空の都市「サウスタウン」を大きくフィーチャーしました。それは,同時に公開したティザートレイラーからも感じ取っていただけるのではないでしょうか。

また「餓狼」シリーズでの前作にあたる「餓狼 MARK OF THE WOLVES」に“伝説”というワードを入れなかったのは,開発時点では未来を描いていたからなんです。未来だと,伝説にできないじゃないですか。でも今,「餓狼」シリーズの続きを作るとなると過去を描くことになりますから,新作では“伝説”を復活させたんです。ぜひ続報にもご期待ください。