露太記事、TOMIXの考え方は、レールシステムや16番車輌の売り方(有償修理も3年まで)なんかを見ても、
子どもが少し成長するまで持てば良いという玩具の思想そのままなのだろう。
それはその通りなんだろうと思うが、一つの販売戦略と言えばそう言える。
しかし露太が祐天寺から職場に通っていた時代の電気屋も、永遠に持ってもらっては困るから、
ある程度は割り切った設計にしていたはずだ。
翻ってカトーがそれほど褒められるかというとそうでもない。特にカトー言うところのHOでは、
最初に発売されたポイントが4番相当だったり、6番も初期のものは重量のある機関車の
通過が考慮されていない(あと日光モデル台車が通らない)とか、複線線路間隔が狭くて、
新幹線車両のスレ違いが本当にギリギリ、ジョイナーがNと共用など、致命的な問題点を
抱えたまま売っていたことを忘れてはならない。
そもそも、お座敷でお手軽に軽量な列車を走らせるライトユーザー向けの製品である
道床付きレールを、固定レイアウトに使おうという思想そのものが無理。
Nよりスペースを要する16番では、スペース節約に利するはずのダブルスリップや、
シングルスリップ、カーブポイントなどは、実物での設置例は案外多いのに、国内メーカーから出てないのはなぜなのか。
当然選択式ポイントでは、クロス系ポイントはギャップが複雑化するので、ラインナップを見ても
改廃するレイアウトしか、基本的には(トミーもカトーも)考慮していないのは明らかではないのか。

露太の「提案」なるものによるレール配置では、カトーの場合ジョイナー部での電圧降下が激しく、
特にSLはスムーズに走らないのではないか。