960です。
[前編]
長文のため前後編2回に分けました。

以下、言葉で説明するのが難しいのですが、ブラスやKATOのEF58と比較すれば分かり易いかも。

経験的にも、主台枠が1つしかない蒸機の先台車に較べて、主台枠が前後2つある旧型電機の場合は調整が難しいと思います。
2つの主台枠が電車の台車の様に、バラバラに回転できるので、先台車の心皿位置も左右に余計ブレ易くなってしまいます。
また、主台枠から心皿までの心向棒?も首振り構造となっていて、先台車のセンターピンの長孔スライドと共に2重首振り構造となっているので、ますます調整が難しくなっています。

トラムのバネは先台車上部構造の左右復元用スプリング、上部構造を下へ押し付ける板バネ、先輪の上下動を許すために車軸にあてる集電板状の3種類があり、バネ強化だけではなくバネ調整や、別途ウェイトを乗せる方法で解決すれば簡単なのですが。

トラムが脱線し易い要因と自分の対処法ですが、

(1) 実感優先でスケールに近づけるためか、造形や構造を薄く細くしすぎプラの材質も柔らかい様に感じます。
 そのため、主台枠や先台車枕張等の剛性が必要な部分が弱すぎ、しなったり変形し易く、クリアランスが少ない事もあるのか、カーブ追随時に引っかかって脱線する事があります。
 射出成型残応力の経時変化や取り扱い時の不注意で変形させてしまった事もあるでしょう。

(2) 他のパーツに干渉する場合は、干渉部分を思い切って削ります。

(3) 先輪のバックゲージがずれている事があり、万力とやハタガネを使って強引に直すと少し改善されます。
 測定しにくかったので正確ではないかもしれませんが、バックゲージ/チェックゲージ = 14.6/16.2mm → 14.4/16.0 にしました。

[後編]に続く