OJは走行を前提としているため特急形の電車や客車は一つ系列に多種類の模型を製作する必要がある。最近の24系客車や今後製作しようとして話題となっている151系がその例であろう。
しかしOJのような大きな模型をフル編成組んで走行させることが出来るユーザーは極一部である。
151系もフル編成で走行させることを前提に企画するので、多種類の形式を製作しなければならない。
その結果、高価になり手間も要し企画がなかなか前に進まない。
この当たりでOJは編成走行にこだわらず、鑑賞模型の方へ舵を切っても良いのではないか。
そうすると151系も代表形式のクロとクハなどを製作するということでも受け入れられるのではないか。
編成にこだわず先頭車両などの代表形式だけを製作するということになると、多系列の模型化が可能となる。
ユーザーも自分の愛着のある車両の大型超精密模型を入手するチャンスが大きく広がることになる。
ただここで注意しなければならないことは、OJ専門のユーザーという概念はなくなるということだ。
そのかわりOJ購入層の範囲は全ての鉄道模型ユーザーや鉄道ファン、鉄道に関心があるわけでは無いが模型化される車両に特別の思いがある人々などにも広がる。
OJ模型については自分の愛着のあるOJ模型だけを購入するということになる。
したがってOJ模型を少量の数両程度所有しているものはかなり増加し、逆に走行目的で多数所有している現在のOJ専門のユーザーはかなり減少することになる。
いずれにせよOJ人口が減少傾向にある現在、鑑賞派人口を増加させることにより、OJ模型の素晴らしさを広く伝承することも一里塚ではないか。