秘められた旅路 ローカル線をめぐる という本がある。以前も触れたかもしれない。
書名を確認したら、著者がご存命でびっくりした。97才でしょうか。
昭和31年の刊行で「ローカル線」という言葉が使われた最初のころのものではないだろうか。
いつごろから、何年ごろからローカル線という言葉を当たり前のように使うようになったのだろう。
戦前の文献では見た記憶がない。
過疎の進行とともに多用されるようになった言葉ではないだろうか。

本の話だが、全通前の大糸線訪問記が好きだ。しかも南線も北線も両方とも訪れているのがうれしい。
確実にC12牽引の経歴怪しい木造客車に揺られた体験記であり、しかしながら文体は平易で読み易い。
大糸線へのC56の進出は全通後らしい。
ほかの「ローカル線」も合わせて読むと異国を旅したような気分になる。
今の姿から見ると、駅長がいた時代があったことが信じられないような駅が出て来ます。