作れないものには作れなかった合理的な理由が千もあると思って良い。

サザンパシフィック鉄道の使う重油は重油でも一番重いクラス。
一つ上がアスファルトという重さ。だから液体だと思ってはいけない。アスファルト同様に捨て場所のないゴミなので燃料に採用された。
使用後の蒸気をテンダー内に引き込んで重油を加熱していた。
その昔、国鉄もアスファルト輸送用貨車を持ち、積み下ろし用にバーナーを2本もつけていた事を思い出して頂きたい。
加熱してようやく流動性を出して、特殊なポンプで圧送していた。
だから、液体といえば液体なのだが・・・w
パイプライン的な送油管を想像している場合は、様相は違う。

一方で我が国鉄が石炭液化にご執心であったことは、あまり知られていない。いつまでも実用にならないから今がある訳ですけど。
隙がないような「作れなかった壁」にも、お話を広げるひび割れはある。