HOとはスケールであり、純粋に縮尺の規格である。このHO規格は
縮尺1/87と厳密に規定されており、プラットホームや建物等、HOで利用
されるストラクチャーは全てこの1/87でなければならない。
つまり日本でHOゲージとありえない呼ばれ方をしている1/80の鉄道模型
はHOではなく、ましてやHOゲージなどと呼べるものでは無いのだ。
縮尺の規格であるHOに軌間の意味であるゲージを付けて"HOゲージ"と
呼称するなど、まったく見当違いで頓珍漢なのである。
 日本で"HOゲージ"と呼ばれてしまっているこの1/80規格は、日本の
鉄道模型界に大きな足跡を残した山崎喜陽氏が、本来のHO規格で
ある1/87と、イギリスでもっとも普及していた16.5mmの軌間を使う
1/76スケールのOO(ダブルオー)ゲージと車輌限界を合わせ、日本型
車輌を1/80スケールとし、同じ16.5mmゲージのレール上で一緒に楽
しもうと提唱したのがそもそもの始まりなので、これは"16番"もし
くは"16番ゲージ"と呼称する鉄道模型の楽しみ方なのである。

 改めて言うが、HOはゲージではない。HOはスケールであり、日本の
市場で"HOゲージ"と呼ばれてしまっている規格は"16番"もしくは"16番
ゲージ"と呼称すべきなのである。

■ゲージ(線路幅-軌間)ありきの縮尺(スケール)は自由
 ・ユニゲージマルチスケールの遊び方
 ・Nゲージ
 ・日本における16番ゲージ

■スケール(縮尺)ありきのゲージ(線路幅-軌間)は自由
 ・ユニスケールでマルチゲージの鉄道模型
 ・HOスケール(HO"ゲージ"ではなく"スケール"である)
 ・HO1067やHOj、IMONの展開する12mmゲージの鉄道模型