現代日本語にも、音便化とか、開音節化とか、タ行音の子音の異音混在とか、そのほかにも他言語から見ればかなり独特に見える発音の特徴があるからね。
そこはお互い様かと。
国際大会だからこそいろんな言語圏が混在するのでもあるので、なるべくそれぞれの言語圏に近づけた名称で行きたいと思う。

漢字圏のクラブ名をどう表すかといったこともある。
例えば、クラブ発足時の由来が港湾業であるクラブ名を表すときの報道などで、
タイのクラブ名の報道はタイ語原名「カーンタールア」ではなく英語訳名を優先した「ポート」となっていても、
中国のクラブの報道は「上海ポート」ではなく「上海海港」と報道されることが多いよね。
その一方、以前のACLで、香港の「東方」が出場したときには、英語訳名の「イースタン」が使われていた。
このように、漢字圏のクラブ名の扱いには、日本語報道時にかなり揺れがある。
今季のACLには出ていないけれど、中国から「広州城(英語訳名称:Guangzhou City)」が将来ACLに出るときには、
どのように名称が書かれるかがかなり興味深い。
広州城は、以前のクラブ名がオーナー企業名をそのまま付けた「広州富力」で、その英語訳名称は Guangzhou R&F だった。

ちなみに、中国語圏では、例えばイングランドのクラブ名について、 Manchester City が 曼徹斯特城 と訳され、Manchester United が 曼徹斯特聯 と訳される。