「お店部屋」のすごい世界。超本格ゲーセン、サイゼリヤを家で再現する人々

7/13(月) 8:02配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/4157c54642a6df65d7005ae19f8675854fe90b9b?page=1

(写真/SUUMOジャーナル編集部)
新型コロナウイルスの影響で「おうち時間」の重要性が高まった今年。SNS上では、部屋を自分たちだけが楽しめる空間にしたり、好きなお店を再現するといった取り組みをする人々に注目が集まりはじめている。 今回は、大規模なおうちゲームセンター(ゲーセン)をつくりあげて夢をかなえた戸矢孝一さんと、部屋で“サイゼリヤ”や“駄菓子屋”を再現した千葉真理さんのお二人に、始めようと思ったきっかけ、こだわったポイントについてお話を伺った。

海外からもゲーム筐体をかき集め、世界的に貴重な空間をつくりあげた
バーチャファイターからぴょんぴょんまでおなじみのゲームが勢ぞろい(写真撮影/戸矢孝一)
まず紹介するのは、おうちに大規模なゲームセンター部屋をつくってしまった戸矢孝一さん。

42歳既婚、ゲーセン黄金期を知る世代。「小さいころからお小遣いを全額ぶち込む勢いでゲームをやっていました」と語る彼は、「これが自宅にあればいいな……」という童心から、とてつもない“自宅ゲーセン”を築いた。


(写真撮影/戸矢孝一)
戸矢さんが最初にゲーム筐体1台を家に置いたのは10年ほど前。そして2016年ごろから、本格的な収集をはじめたという。

「本格的に集め始めたらスペースが無くなり家を新築することになって、いよいよ一部屋をゲーセンにしちゃうかと思ったら、ガレージまでゲーセンになっていました」(戸矢さん)

世界的にも貴重な一台(写真撮影/戸矢孝一)
「アフターバーナー(1987年にセガが発売したアーケードゲーム)はすごく貴重だから、ネットオークションで出品されたのを見た瞬間にそのまま買っちゃって。それで商品の場所を見たら『ニューヨーク』って書いてあるのに気づきました。アメリカでも東海岸。空便では運べないから、まずアメリカ横断の陸送からスタートしてシアトルから船便で。知人へ譲ったものも含めて、2台合わせて輸送代だけで150万円。
そこから直すのに1年半かかりました」(戸矢さん


(写真撮影/戸矢孝一)
そもそも古い筐体は経年劣化で次々と壊れる上、南米やヨーロッパなど各国ではレトロゲーセンも流行っているために日本の業者が軒並み筐体を海外へ輸出してしまい、在庫不足で値段は高騰する一方だという。

「当時のゲーマーも40〜50代になって遊べるお金が増えて、高くても買う人が増えたのも一因です」(戸矢さん)

所蔵する「アウトラン(1986年に発売されたアーケードレースゲーム)」などセガの体感ゲームシリーズは軽く100万円に達し、対戦型格闘ゲームでも最安期では1万3000円ほどだったスーパーストリートファイターIIXが現在は10万円ほどで、「ネットオークションで25万円ほどで入札されていたのを見ました」(戸矢さん)

ほかにも格闘ゲームでは「サムライスピリッツ」や「餓狼伝説」の小さいネオジオ筐体のもので20万円くらい。メダルゲームの「ジャンケンマン」も8万円ほどするとか。このコレクションを集めた総額は「怖いから計算したこと無い」そう。