解脱できても出来なくても、六道輪廻があろうと無かろうと、
心が我々自身を操縦しているわけですから、
心をコントロールする訓練である瞑想は、とても有益だと思います。

瞑想の智慧にも段階があって、これ以上悟りが深くなると涅槃して
しまう、それ以上進まなければ輪廻世界に留まる、という分岐点が
あるそうです。

涅槃せずに菩薩としてこの世に留まりたいと願う人は、ヴィパッサナー
十六観智の11番目、行捨智(行道智見清浄)で自然と悟りの深化が
止まるそうです。

大抵の人は心に振り回されて生きているから、不自由を感じ、苦しむ
わけなので、ある程度、智慧を育てておくことは、この世で生きていく
うえにおいても有益なはずです。

そもそも、智慧がなければ菩薩行もおぼつかないでしょう。