生きとし生けるものが幸せでありますように。

これはとても素晴らしい言葉で素晴らしい祈りだと思うのですが、この現実を考えた
場合、いったいどのような状態が「生きとし生けるものにとって幸せ」なのでしょうか。
皆さんはどのように考えますか?

人の目に見えない小さなウィルスから、鯨や象のような大きな生き物まで、全ての生物は
他の生物の命とその体を奪って自らを維持成長させようと生きています。
弱肉強食です。但し人間のように必要以上に多くを捕獲して、貯蔵したりはしません。

相手を食べ、そして自分も食べられるのが多くの生物の宿命であり、自然の循環とも
言えます。ですから人間が安易に保護したり、手を加える事は不自然であったり、
本当の意味で「幸せ」とは言い難いことでしょう。

弱い生き物が強い生き物に食べられ短い生涯を終える。
人間的に考えると、この状態が幸せと言えるかどうか難しいところです。

生きとし生けるものが真に幸せとは一体どのような事でしょう。
そしてそんな事は、成立するのでしょうか。