>きっかけは浅田真央
輝きを放つスケーターの出発点は、ある選手との出来事にあった。

「もともと家族がスケートが好きだったので滑りにいったりしていました」
上薗は、3歳のとき「名古屋フィギュアスケートフェスティバル」に行った。
2014年4月のことだ。ソチオリンピックから2カ月後のアイスショーには、
オリンピックに出場した選手たちをはじめ華やかな顔ぶれが並んだ。

その演技を楽しんだフィナーレで、手を振ってくれたのは浅田真央だった。

「目が合ったような感じでした」

そのときスケートをしたいと思い、教室に入った。