宇野の引退に頭を抱えているのが日本スケート連盟だろう。宇野は浅田真央、羽生結弦が競技を退いてから、坂本花織とともに日本のフィギュアスケート界を牽引。所属するトヨタ自動車をはじめ、健康器具メーカーやスポーツ用品など、複数の企業とスポンサー契約を交わすなど、ビジネスでも連盟を支えてきた。

 連盟は「賞金等の取り扱い規定」により、選手のスポンサー収入、専属契約料などの10%を肖像権使用の承認料として受け取っている。

 羽生ほどではないにしろ、宇野が競技を離れることによる損失は決して少なくない。