スポニチ

 フィギュアスケート世界選手権で男子4位だった宇野昌磨(トヨタ自動車)が24日、カナダ・モントリオールで一夜明け取材に応じた。

 3連覇はならず、表彰台にも届かない結果となったが「成功しても失敗しても両方とも受け入れられる練習をしてきた。それだけ自分が最善と思える練習をしてきたからこそ、良くても悪くても受け入れられる」とし
「今回の演技に関して世論はいろいろな意見があるかもしれませんが、僕としては納得している。チームの皆さんには感謝しています」と率直な思いを語った。

 世界選手権2連覇を達成した昨年は「しばらくスケートしたくない気持ち」だったというが「今の方がすがすがしさ、良かったと思える」という。
世界選手権に向かう過程に後悔はない。「どんな出来事も自分のためにある出来事だと思う。その1つとして、良い出来事だと思う」と話した。

 モチベーションにも苦しみ「辞める決断できなくて続けた」という今季だった。「ネーサン(チェン)、ゆづくん(羽生結弦さん)の存在が大きかった」と言い「心から勝ちたい気持ちになれなかった」と吐露。
「この2年、苦しかった方が多かった。良い成績を出そうが、それに見合ったうれしさを感じることがなかった」とも明かした。

 そんな自分に対して期待し続けてくれた存在がありがたい。「出会えた全ての人に感謝。僕は自発的に一人でできるタイプではない。ここまで支えてくださったステファン、ファンも家族も(交際中の本田)真凜も。感謝してもしきれない」と話した。

 今後については「今大会が終わったら、ステファンコーチとも今後とも仲良く話して、自分たちの方針をしゃべりたい。今日まで世界選手権まで精いっぱいスケートやってきたので、一旦休んで、またたくさんショーにも出させてもらいますし。今後を考えていきたい」と語り
「今回、リポーターで真凜が来てますけど。すっごい忙しそうなので、全然会えてないので。帰ったら一緒に過ごしたいなと思っています」と包み隠さずに笑顔で語った。