決戦の舞台まであと1カ月を切ったころ、宇野に話を聞くことができた。
過去2年とは「レベルが違う」と言っていた宇野。世界選手権が迫る今、何を感じているのだろうか。

「正直きついです。マリニン君の練習映像とかを、たまに見たりしますが、彼以上にジャンプの才能を持つ選手は金輪際現れないだろと思うくらいやばいです」

今シーズン最終戦となる世界選手権に向けて、宇野はこう語る。

「全力は出し切ると思います。でも笑顔で終わっていてほしいなって思いますね。表に立つ時間は有限だと僕は思っている。

僕自身が世界選手権が終わった瞬間や、1つ1つの試合の終わった後に笑顔でいてほしい。
それが後々振り返った時にめっちゃ悪い演技でも、めっちゃいい演技でも笑い話とか自慢話になる。

悲しまなくてもいいだけの日々を送っていたんじゃないって、僕は思っています」