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■「相手側を否定するのは言行不一致」

 離婚時に羽生が発したメッセージに疑問を呈し、注目を集めたジャーナリストの江川紹子氏に聞くと、

「羽生さんが離婚した際に〈許可のない取材や報道〉という言葉が独り歩きして、“マスコミけしからん”との声が一般の人たちのSNSなどから随分と発信され、報道のあり方について誤解が広まる危惧を覚えました。
メディアは異なる立場の人の意見を聞いて、世間が何を信用するか判断材料を提供しているわけです。取材に許可が必要となれば、メディアは相手の都合のいい話しか報じられない広報媒体と化してしまう。
羽生さんのメッセージを見る限り、自分の望む通りにメディアや世間一般を染め上げたい印象を受けますが、それは非常に危ないことです」

 そう指摘した上で、江川氏はこうも言う。

「しかも今回、末延さん側に立った報道に対して〈嘘〉や〈妄想〉などというのは失礼な言葉です。『お相手を守るため』に離婚しながら、相手側を否定するのは言行不一致ですし、事実でないならハッキリとこの部分が違うと主張するのが大人の流儀ではないでしょうか。
羽生さんの発信は〈10代の頃からずっと〉と匂わすだけで、どんな被害を受けたのか、具体的に何の報道か明確に指摘しない。メディア全体への不信をばらまくばかりで、残念ながら幼さを感じてしまいました」

 1月10日発売の「週刊新潮」では、急に「さわやかキャラ」を捨てた羽生の現状の読み解き方などと併せて詳しく報じる。

「週刊新潮」2024年1月18日号 掲載