根底には危機感がある。

 今春以降、ときにフィギュアスケート界の人々から、「観客が減ってきているのでは」と聞くことがあった。実際、アイスショーや大会の中には、空席が目立つ会場もあった。高橋もその実感はあるという。だからこう語る。

「今までずっと見て応援してきていただいた方々にはもちろん、今までアイスショーを見たことがない方々にも来てほしいと思っています」

 だから、チケット料金を下げて手を伸ばしやすいようにし、「初めてだと2時間、2時間半は長く感じると思うので、公演時間を1時間15分にしました。もちろんその時間で十分楽しめるものにします」。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78584
高橋大輔の新たな一歩、新しいアイスショー「滑走屋」までの軌跡とこだわり
2023年開催の「アイスエクスプロージョン」プロデュースを経て得た挑戦