>>471
「孤高」と自らを号しているものには注意をしなければならぬ。第一、それは、キザである。ほとんど例外なく、「見破られかけたタルチュフ」である。
どだい、この世の中に、「孤高」ということは、無いのである。孤独ということは、あり得るかもしれない。いや、むしろ、「孤低」の人こそ多いように思われる。
─太宰治─

※ 『タルチュフ:あるいはペテン師』は、モリエールの戯曲。1664年発表の喜劇。