同期は計7人いたが、現役を続けるのは1位の大谷と3位で指名された鍵谷陽平(32・現巨人)のみ。ユニホームを脱いだOBに、グラウンドを離れた大谷の素顔を語ってもらった。

 ドラフト7位で入団、横投げの中継ぎとして活躍し、サラリーマンに転身した河野秀数さんが語る。

「オフでも翔平は『食う、寝る、野球』でしたね。外出はほとんどしなかった。寮にいるだけだから、おしゃれな服を買っても着る機会がないので基本、通販ですませていました。

 聞いた話ですが、外出時の翔平を狙った週刊誌のカメラマンたちが寮の前で張り込んで、やっと一人で出てきた翔平を追っかけたら、入ったのが近くの散髪屋さん。終わればさっさと寮に帰る。

 再び狙っても同じ行動。何度もそれが続き、カメラマンもアホらしくなってあきらめたようです(笑)」