なにわ男子スレ13

**名無しさん？** · 2023/06/25(日) 01:02:26.25

なにわ男子とコピぺ婆がメインだけどほかのアンチやジャニーズもちょっとなら話してOK！何でもあり！スレチなし！
コピペ婆大歓迎スレ

なにわ男子スレ11
https://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/entrance/1686477324/
※前スレ
なにわ男子スレ12
https://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/entrance/1686997776/

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 02:58:35.62

買ってきた夕飯を温めてソファに腰を下ろし背を預け深い息を吐く。
パカリと蓋を開ければふわりと部屋を満たす美味しそうな香り。
いつかおすすめされた唐揚げ専門店の唐揚げは柚子胡椒と醤油の香りが鼻腔をくすぐり胃がキュゥと寂しげに鳴いた。

「はぁ…」

美味しそう、そう頭で考えた言葉は音にならず、大きなため息に変わり目の奥がジン、と熱くなる。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 02:58:56.42

今までと違い穏やかな関係を築けていると思っていた。好きになってもう何年か、学生時代、不仲とまで疑われるほどに言い争いが絶えなかった俺らが最近になりようやっと落ち着いて。
ある時ポロリと「好きやなぁ」と音になって気持ちが転がり落ちたその科白をみっちーは聞き逃さなかった。彼に「それって、俺のこと？」「どう言う意味の好き？」だのなんだのと捲し立てられ、結局全部洗いざらい喋らされ、ようやっと「俺も長尾のこと好き」と言われて。近い距離で笑い合えていることに浮き足立っていた。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 02:59:06.41

無断転載はあかんな
犯罪や

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 02:59:12.80

あんなに怒ると思わなかった。わざとじゃなかった。ただ驚かして笑ってやろうっていつもと同じテンションで近づいただけだった。

「おっはよ～～みっちー！」

ドーン！という効果音が正しいというほど勢いよく後ろから飛びついたのは前を1人で歩くみっちーの背中だった。
最近は丈くんと共に行動することが多くあまりひとりでいるところを見ていなかったから、背後から勢いよく飛びつけば「うわ、びっくりした、長尾かぁ」なんて言いながら小さな文句と柔らかい笑顔が返ってくると思ったのだ。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 02:59:31.39

ただ現実はそんなに甘くはなかった。

後からでは見えなかったがみっちーは開けたばかりのペットボトルを持っていて、俺の体当たりにより中身が溢れて服を汚してしまったようだった。

「っ、冷ったぁ！おい！危ないやろ！」
「うわ、みっちージュース持ってたん！？ごめん！」
「ごめんやないやろ！お前、服汚したしビチャビチャやし、ちゃんと状況見ろや！」
「ごめんって謝ってるやろ！そんな怒らんでもええやん！」
「はあ！？ほんまお前昔からそう言うところあるよな！」
「なんなん！？大体飲み歩きしてるそっちも悪いやろ！」
「ハァ！？」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 02:59:45.37

セーフなんだそこらへん5ちゃんルールよく分からないわいは病名はアウトだと思ってた

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 02:59:46.52

楽屋の前で延々と言い争う俺らを止めに入ったのは大吾くんだった。

「あんたらええ加減にしぃ。うるさいで。"話し合い"なら中でやり」

そう言って扉から顔を出した大吾くんは俺たちを室内に押し込み、事の顛末を聞いた後「どっちも悪いやろ」と一蹴し他の方の迷惑になるから局内で騒がない、と至極真っ当なことを言ってため息をついた。

ふたりしてしょぼくれた声で謝罪をしながら横を見やればみっちーの汚れた服は大橋くんと流星くんが丁寧に染み抜きをしてくれていて。
なんとなく気まずくて、そのあとみっちーとは口も聞けなかった。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:00:02.59

収録が終わったあと、改めてみっちーと話をしようかと思って声をかけようとしたけれど、それよりも早く、丈くんに甘えるように「今日ご飯行きましょ！」って誘っていた。
出遅れてしまった、と見つめていればパチリと2人と目が合って。
みっちーはプィとあからさまに視線を逸らし、丈くんは苦笑いしながらみっちーの頭をくしゃりと混ぜた。結局どうすることもできずにただ2人が部屋から出ていくのを見ているしかできなかった。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:00:19.37

「はぁ…」

何度目かわからないため息が漏れる。
じゅわりと口内に広がる肉汁と、ぴりりと刺激する柚子胡椒の風味。美味しい、そう脳は処理するのに箸は一向に進まなかった。

「………こんなはずやなかったのに」

ええな、丈くん。
いっつもみっちーに誘ってもらえてて。

あの日、俺らはお互いの気持ちを確かめ合って、両想いだと言うことに気がついて、お付き合いが始まったと思っていたけれど気のせいだったのだろうか。
普段となんら変わらないやりとり、2人で出かけることも少なく、あまり実感がわかない。
それでも、それでもだ。
誘えば、家に来てくれて、照れ臭そうにしながら手を握って、ゆっくりと触れるだけの小さなキスくらいはするのだ。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:00:35.71

本当はもっと、先まで進みたいけれど。
そう言う雰囲気になればそそくさと離れて、互いの欲が本気になる前に元の空気に戻されてしまう。

俺と、そう言うことをするつもりが、無いのかもしれない。

そう思っては落ち込んで、それでも健全なハタチの身体は欲に素直で、今朝喧嘩したばかりだと言うのに怒鳴り声は都合よく優しい声に変換されて。
想像のみっちーはめっちゃくちゃ優しくて。
俺と違って優しく弧を描く眉が俺のことを好きだって伝えて来る。

そんなことばかり考えて、ぎゅうと胸が苦しくなって。
スマートフォンを取り出して、みっちーのトーク画面に「あいたい」なんて女々しいメッセージを打ち込む。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:00:52.90

「っ、　あほちゃう」

そんな事をしたって、今日はもう来てはくれないだろうに。
ポイとソファに放り投げ、冷えゆく唐揚げと麦茶を見つめて。

「…俺、最低やろ…」

ほんの少しみっちーのことを考えただけで腰からぞわりと甘い疼きが生まれ、ジクジクと腹の奥で燻る。
喧嘩していようが、どうしていようが、好きな人に対する欲求は底無しで、考えるのをやめようとすればするほどドツボにハマって抜け出せなかった。

「みっちー…」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:01:10.37

ぽしょりと名前を呼べば、思ったよりも熱の篭った吐息が漏れた。
ゆるく頭を擡げる自身に自嘲して、今日いちども与えられなかった笑顔を思い浮かべて。
はぁ、と興奮した息でパンツの前くつろげ、すでに情けなくも下着を押し上げるそれをゆっくりと撫でやりそろりと取り出せば外気に触れてか尾骨からぞわりと期待が粟立つ。

「は、っ」

小さく声が漏れ出る。
はしたなくも、性欲を覚えたてかと思わせるような素直な身体はたとえ仕事後だとしてもゆっくりと蝕み心の内側からジクジクと甘い疼きにかえて。

このないしょのひとり遊びは到底彼に言えたものではなかった。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:01:30.65

手を繋ぐだけじゃ足りない、あんな触れるだけの優しいキスだけじゃ物足りない。
ぎゅうとくっつくだけでなく、心も身体も溶け合って、ぐずぐずの恋心をかき混ぜて抱き合いたい。

そんな気持ちを、素直に口に出せるはずもなく。

「…っ、は、　んぅ、ん、」

あの憎たらしくも美しい、そのくせ子供っぽい笑顔を思い浮かべ、にちゃりと糸を引く己を擦り上げては息を詰める。
そのうちに手を動かすスピードが上がり、先端を掌で潰すように捏ねればとぷりと粘液が溢れ出す。

「あっ、　んぁ、　みっちぃ、」

にゅちりと音を立てて擦り付けるようにすればゾワゾワと気持ちよさが腰から脳天まで直結で送られる。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:01:49.57

何度も、何度も何度もうわごとのように繰り返して。
この指が、みっちーのあの細長い指だと想像して、脳内では耳元に、首筋にと順に順にキスをされて。そうしてギラついた目で見つめられて…

「みっちぃ、っ　ぁ、」
「あっ、　、んぅ、　みっ、」
「は、ぁっ、　ぁ　～～っ！」

「ひ、ァっ　、っイ　」

もう出る、そう思って目を瞑ったタイミングでソファで震えて音を立てるスマートフォンが俺を呼ぶ。
薄暗い部屋を照らしチカチカと彼の名前を浮かび上がらせている。その文字をなぞるだけで、声を想像するだけできゅうんと胸の奥が痛む。

でも、なんで？
今日は丈くんとご飯に行ったんやろ。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:02:05.08

どちらにしてもこんな状況で電話には出られない、出てはいけない、脳はそう危険信号を送るがトロトロにみっちーを求める心は素直で。気がついた時には通話ボタンを押したあとだった。

「もしもし長尾？」
「っ、ん？どぉしたん？」
「どおしたんやないやろ？」
「え、　ぇえ？」
「…長尾、今、家におる？」
「うん、おる、けど？」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:02:21.45

この要点を得ない通話は彼らしくて好ましいのだが、今はその耳元から響く声が甘く脳を痺れさせて、それすら快感に変えるように出来上がった身体はビビッと震えてより一層腰が重くなる。
だめだ、そう思うのに、極力息をつめて、震える右手はゆるりと根本を擦りあげ、声に集中する耳は次の瞬間イこうとする俺の目を覚まさせるには十分だった。

「ふぅん、俺も今、長尾の家の前ついたけど」

は？

嘘。
家の前ついたって何？それってみっちーすぐそこにおるってこと？

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:02:27.24

>>313
本当にその病気持ちで本人が訴えれば金取れるかもな
最近そういうのあったし

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:02:42.80

「え、なんで？」
「なんでって、とりあえず入れてや」
「あ、う、ちょっとまって」

エントランスを開けてやれば部屋まで2分もあればここに来てしまう。
もう張り詰めて解放を待ち望む自身を大人しく下着へ強引にしまいパンツのチャックをあげる。お預けを食らって消化不良とはいえ仕方がない。落ち着くまで待つ時間すらない。
ため息と共にふわりとしたシャツを羽織って誤魔化すしかなかった。

そうこうしているうちに鳴り響くインターホンに肩がびくつく。恨みがましくドアを睨みつけても諦めるわけもなく、繰り返し呼び出すそれに若干の苛立ちを抱えつつため息と共にドアチェーンを外した。

「なんなん…」
「入れてや」
「ちょっ、と　マジで何っ」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:03:02.45

ズカズカと自分の家のように上がり込む目の前の男を引き止めることもできず後ろから追いかける。
全く状況が読めない、一体なんだと言うのだ。
リビングには食べようと思っていた唐揚げが冷え切って鎮座しておりそれを見たみっちーは「うわ、かぶってるやん」とでかい声を出した。

「何がよ」
「長尾唐揚げ食べてたん？」
「うん」
「これ、丈くんから長尾にって」
「…？なんで？」

みっちーは手に持っていたビニール袋を俺にズイと突き出し、受け取ればそれはまだほんのりと温かい。ガサリと中を覗けば透明パックにパンパンに入った唐揚げだった。出来立てのいい匂いがする。

「お前が急に会いたいとか言うからやろ」
「そんなん言うてない」
「送られてきたわ」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:03:21.16

ほらみろ、と見せられる小さな画面には俺が送った「あいたい」が堂々と表示されていて眩暈がする。

「…送信やめた気になってたわ」
「普通に送られてきてたわ！丈くんが、ちゃんと仲直りしぃって。一緒に食べっていっぱい買って持たせてくれた」
「ほな……お礼言わな」

受け取った唐揚げをテーブルに並べて、スマホを取り出して丈くんにお礼のメッセージを送る。
ピークまで上り詰めていた身体はじくじくと思考を蝕んで早く萎えろと思えば思うほど隣に座ったみっちーからほわんと香る甘い匂いを意識してしまう。

「…あーあ…誘ったくせにドタキャンとか、丈くんに申し訳ないわ」

そやんな、大好きな丈くんとご飯の予定やったもんな。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:03:40.28

送るつもりなかったとはいえ、俺の余計な一言で解散になったんやんな。そんなん、言われんでも分かっとるよ。ごめんやん。

「…っ、無視したら、よかったやん」
「はあ？」
「ただの誤送信やしっ　来んくたってよかったんや」
「な、んやねんそれ」

ぐっさりと心に刺さる言葉は熱をあげた体も脳も全部いったん冷やしてくれる。
ありがとうね、冷や水ぶっかけてくれて。

「こっちは、会いたいとかいうから来たってんのに」
「頼んでへんし」
「いや頼んどるやろ、会いたいって言われたらくるやろ！」
「イヤイヤなら、来んでもええわ」
「誰も嫌なんか言うてへんわ、おまっ、も、こっち見ろや！」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:03:55.35

ぐっと俺の肩を掴んで、身体ごとみっちーに向き直される。力いっぱい俺を掴む指は白くなって。

「なんやねん、さっきから」
「こっちのセリフやし、はなしてや」

痛いって、と手を払い除けようとするが少しも意に介さずにそのままぎゅうと彼の腕の中に招き入れられてしまった。
ちょ、なんなん？

「な、に」
「……ごめん、ちゃうねん、俺謝りにきてん」
「、なにをよ」
「強く、言いすぎたかなって」

昼間も、今も。と、ぶすくれたような声で、ぼしょりと落とされる声は幼くて、ぎゅうぎゅうと抱きしめる腕は熱い。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:04:16.53

「…おれも、ごめん…ちょっとふざけすぎたから」

みっちーは何にも言わないで腕の力だけを込めて、小さなため息をこぼした。

「みっち、？きいとる？」
「きいとる」

「あのさ…」

みっちーはふと力を緩めて俺の顔を覗き込むようにして、俺よりもずっと背も高いくせに上目遣いで見つめてくる。

「なに？」

さっきから、なんなのだ。
嫌ごとを言われたと思えば、今度は抱きしめて、甘い顔して見つめたりして。
俺の心臓はそんなに強くできていない、冷やしたり温めたり忙しくて目の前の男の行動が理解できなくて頭が追っつかない。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:04:32.09

す、と伸ばされたみっちーの指はするりと頬を撫でたかと思えば俺のくちびるの端をきゅ、となぞって。

「…なあ、キスしてええ？」

え、今？

何にも答えられなくてみっちーの顔を見れば眉間に皺を寄せながら、ばちりと目が合う。視線が外せなくて。そんな目でみんとって、そんな、熱いまっすぐな目で見られたら…。

邪な思いを見透かされるのが怖くてぱっと俯けばみっちーのあたたかくて、しなやかな指がするりと頬を掠めてサリサリともみあげを撫でられて、チラリと視線を上げれば大人しく待っている犬そのもので心臓の奥がきゅうと痛くなる。

「目、瞑って」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:04:49.02

そっと口付けられた唇は柔らかく、怒ったり悲しんだりする心をふわりと抱きしめて蕩かす。

「…あいたいって言われたら、会いたなるやろ」
「………」
「…ほんまは、嬉しかったから、あいにきた」
「……うん」

みっちーはそう言って、ほんのりピンク色した頬で俺のことを抱きしめて。俺の首におでこを擦り付ける。ふわふわの髪の毛がくすぐったくて、せっかく落ち着きつつあった熱がぶり返してしまう。

「は…」
「ながお…」

首筋にかかる吐息にひくつきながら身を捩ればズクリとまたひとつ腰が重くなるのを感じる。
腹の奥で燻る想いを悟られないように、距離を取ろうとするがみっちーの手はそれを許さず腰を抱いた指がそろりと撫でやる感覚に思いがけず甘い声が出てしまった。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:05:07.63

「んぁっ　、ぅ」
「なあ、こっちみてや」
「いや、や…なんやの、離してや」
「お前こそなんやねん、今の声」
「っ、」

押しのけようとみっちーの腕に手を伸ばすが、払い除けるようにしてそのままスルスルと腿に手を這わせるように動かされる。そうすれば意図も容易く先ほど無理やり押さえ込んだ欲が顔を覗かせる。俺のアホ。

「なぁ、これは？」
「やめ、」
「なぁ長尾、なんでこんななってんの？」
「触らんでっ、」

意地悪なことを言って撫でる指は優しくて、俺の中途半端に我慢させられたそこは今更隠すのは難しく、捲れ上がったシャツの下で窮屈そうにしている熱を爪でカリカリと引っかかれればビクリと腰が跳ねた。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:05:28.62

ふ、と揶揄うような、鼻で笑うような反応にカッと頬に熱が集まる。
悔しさからかじわりと滲む涙も、浅ましく主張する熱も、何ひとつ見られたくないのに。

「みんとってや、っ、みっちー」
「きもちい？」
「うっさい」
「長尾、言うてや」
「っ、や、ぁ」

逃げたくて、恥ずかしくて、ちょっと触られたくらいでちんこ勃たせてもーてるようなやつ、嫌がられるかも。何こいつとか思われたら、もうあの人懐っこい顔でくっついてきてもらえないかもしれない。
俺よりもよっぽど素直じゃなくて、ツンデレのくせして構ってちゃんのみっちーの、他に見せない雑な対応も、全部全部好きだったのに。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:05:42.04

ほろほろと零れ落ちる涙も拭えず、目の前の男を睨めば先ほどとは打って変わって焦ったような顔をして。

「長尾、ごめん、泣かんで？」
「っ、嫌やっ　見んとって」
「ながお」
「ひっ、う、　ぅ、」

あんなに求めて、想像してきた甘い声は、こんなに簡単に与えられてしまう。
みっちーの温かな指が止まることを知らない雫を拾い集める。

「ごめん、長尾、俺っ」
「ふ、ぇっ　き、　きら、わんとって」
「、は？」
「っ、みっちー、こんなんイヤやろ、」

「俺さ、長尾のこと好きなん」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:07:22.23

きっしょ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:09:13.01

ん？は？
なんて？

「長尾のこと、好きやから、あの」
「、うん」

ほんまかいな。俺のこと、好きって。
昔から言い合いばっかりで、あんま性格合わんと思ってたのに。
前にもそう言ってくれてから久々に聞いたその言葉が何度も頭にリフレインして。

「…嫌とちゃうよ、そういうことも、シたいって思っとる」
「うそ」
「嘘ちゃうって、俺のことなんや思っとんねん」

ずっと俺を見ていた瞳はスィと逸らされあからさまな照れた表情に俺まで恥ずかしくなる。

「好きな奴が興奮してんの見て、興奮せんわけないやろ」
「何、言ってんの…」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:09:32.88

ほんまに何言うてんのよ。

下唇を突き出して赤くなる彼は勢いよく俺に言葉を投げた。

「～～～っせやから、抱きたいて言うてんねん！」
「…うん、っ、　ふ、　おれも、シたい」

そう漸く伝えることができた想いを、目を丸くしたみっちーはゆっくりと眉を下げて、優しい表情で受け取って。
「よかった」なんて言いながら俺の頬を一度むにりと摘んで、そのまま柔らかく微笑んで小さく口づけをくれた。

「ん、っふふふ」
「なん」
「ちゅーした」
「するやろ、付き合ってんねんから」
「へへっ　もっかいしよ」
「恥ずっ…」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:09:51.90

ふにゅりと触れるだけだった可愛いキスも良いけれど、俺はもっと、もっともっと深く絡み合うような、溶け合うような。

「みっ、ち　」
「は、っ　、　」

両腕を伸ばして、みっちーの首へと回せばぎゅうっと抱きしめられて。
ねだるように唇を突き出せば今度こそ熱い舌が重ね合わされぢゅぅと吸い付くような性急なキスをお互いに送り合う。

「んっ、ぁ、　っちょっと」
「、ながお、これ、触らせてや」
「やっ　ぁかんっ」

耳元で、吐息ごと囁いて。
みっちーの大きな手が布を押し上げるそこを下から揉み込むように撫で上げた。

「あ、っ、あっぁっ、あっ、あ」
「長尾、かわいい」
「あかっ、　んぅっ」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:10:09.32

ずっとずっとお預けさせられていたそこはじわじわと下着にしみを作り、今か今かと解放を待ち望んでいるけれど、このまま出すのはギリギリの理性が拒んでいた。

「長尾、お尻あげて」

ふうふうと息をしながら、不器用なはずの彼が器用に俺の服を脱がしていくの見つめて。
ずるりと脱がされればみっちーのその滑らかな指がたらりと粘液を垂れ流す昂りをおもむろに握る。

「あっ、　ふ、っ　」
「あつ…」
「ん、ンンぅ」
「ねちゃねちゃやん…」

一度触れただけで綺麗な手を汚してしまい、指を広げればにちゃ、と伸びの良い糸を引くのが目に入りあまりの光景に意識が飛びそうになる。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:12:31.52

結局道長やん
一年前の再放送して罪重くしてどうしたいねん

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:12:50.46

丈りゅちぇマジキチ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:13:59.43

「みっ、ち、　やめてや、っ」
「あ、ごめん、イきたいよな」
「え、っちゃぅ、あっ！？　あ、あっ、あうっア　～～～んくぅッ！」

検討外れなことを言いながら急に先端をぶちゅりと押し込まれ、ガクガクと腰が震える。
たった数回、温かい手が上下した、それだけなのに呆気なく。本当に情けないほど呆気なく達してしまった。

「長尾、ながお、かわいい」
「っ、　み、」

脚の付け根にゴリ、と押し当てられるものに目をやればみっちーのそこももう十分に興奮しているようでいつもふにゃふにゃと柔らかい瞳がギラギラと奥深くで熱を孕んで。

「俺も、気持ちよくなりたい」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:14:20.31

そのくせお願いの時にはいつも通りの、大型犬の顔をするのだ。
お願い、優しくするから、なんて耳に吹き込まれてしまえばNOの選択肢なんてあげられるわけもない。

最初から、そんなものはなかったけれど。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:14:37.58

>>308-

今日の犯罪名

・〇〇したら晒すぞ←一般人への脅迫行為
・無断転載←著作権の侵害
・全年齢板への18禁文章掲載←5chの規制対象、未成年への悪影響

アイドルの名前使ってようが今日お前がやった事は犯罪行為
一番下のは誰が対象になってようが変わらない

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:16:52.78

https://www.pixiv.net/users/19752073

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:16:58.97

>>345
無断転載って雑誌とかもダメだよね？

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:17:43.09

相談されてるの似たような病名の奴らばっかや
人に迷惑掛けんなキチガイ荒らし

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:18:29.20

画像貼りも犯罪だよね？？

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:18:54.97

なるほど去年無断転載しても全く手応えなくて
誰か教えてくれるの待ってるんだ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:19:43.18

結局いつものみちアンアスペ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:19:45.65

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:20:21.54

全年齢板への体力18禁貼りのほうが重い

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:20:40.12

犯罪はどれも等しく犯罪です

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:21:40.74

私情を挟んだら説得力ないからな
全部犯罪やで

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:23:18.12

「高橋くん、好き」
「、、、謙杜？」
「俺、高橋くんが好きです」
「、、、、」
「気持ち悪いこと言ってごめん、でも、好きやから。高橋くんのことが、好きやった」

そこまで言った長尾の顔は晴れ晴れとしていて、振られても後悔はない、と訴えているようだった。一気に悪いことをしている感覚に襲われ、その場から離れようとした時、聞きたくも無い言葉が耳に届いた。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:23:42.76

「、、、ごめん。俺、謙杜のことそういう目で見れない」
「、、、っ、ん。分かってる、ありがとう」
「俺、好きな人がおるんや」
「え、、そうなん？」
「ん、俺、、、みっちーが好きやねん、、、それに、みっちーも俺のこと好きなんやと思っとる、自分勝手やけど、、、、なんかそう思うんよ」
「、、、っ、、、、！！！」
「やから、ごめん。謙杜の気持ちには答えられへん」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:24:19.29

ドア越しでも聞き間違えることのなく、ちゃんと1文字1文字を認識できた。恭平が長尾を断って、、、そして、俺をすきだと言った。

長尾は少し目に涙を溜めているが、決して泣かなかった。否、ここで泣いたら負けたんだ、という意味になるからこそ必死にこらえているのだと思う。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:24:45.47

こういう時、俺は何も起こさずその場を離れれば良いのだがそれが出来ないのが俺で。楽屋のドアのぶに手をかけていた右手を離した時、すぐ横の壁に腕を打ち付けてしまい、鈍い音が響いてしまった。

、、、、、、、、、、最悪だ。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:25:00.30

俺の心の感情は、ただそれだけだった。俺が出してしまったその音に2人は気付かないわけもなく、恭平は何事も無かったようにドアを開け、長尾は綺麗なその顔を歪ませてしまった。

「みっちー、、、」
「、、聞いとったやろ、」
「うん、、ごめん、恭平と撮影交代やって、」
「おう、行ってくるわ」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:25:20.20

俺とすれ違っては楽屋から姿を消した恭平を横目に、長尾を見る。長尾はその瞬間涙を溢れ出させ、でもそれすらも受け入れていた。

流れ出る1粒1粒の涙を拭おうともせず、ただ静かに流していた。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:25:38.82

「、、、みっちー、ふられちゃった、」
「、、ん、聞いとったよ、、でも長尾は頑張ったやんか、」
「みっちーも、、高橋くんのこと好きなんやろ？」
「、、、、うん、ごめんな、」
「みっちーも、両思いなの知っとったんやろ、それで相談してきた俺を嘲笑ってたんやな」
「それはっ、それだけは違う！！！！正直、俺やって長尾に負けないくらい恭平の事好きやし、長尾のこと応援したいとは思えんかった」
「、、、っ、」
「でも！！！俺だどれだけ長尾に冷たくしても変わらず接してくれて、ずっと俺の傍に来ては何年も友達を続けてくれて、そんな長尾に感謝しとる」
「、、感謝、？」
「俺、こんな性格やからあんま素直になれへんけど、、それでも態度を変えることなくずっと俺の名前呼んで、俺の傍におって、、、ずっと俺の友達になっといてくれた長尾には幸せになって欲しいと思っとった」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:26:00.48

アスペ結局まだ起きてるじゃん

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:26:14.05

買ってきた夕飯を温めてソファに腰を下ろし背を預け深い息を吐く。
パカリと蓋を開ければふわりと部屋を満たす美味しそうな香り。
いつかおすすめされた唐揚げ専門店の唐揚げは柚子胡椒と醤油の香りが鼻腔をくすぐり胃がキュゥと寂しげに鳴いた。

「はぁ…」

美味しそう、そう頭で考えた言葉は音にならず、大きなため息に変わり目の奥がジン、と熱くなる。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:29:30.08

病人にネット繋がさせるなよ
入院措置が妥当だろこれ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:30:36.21

「やってぇ～昔じょおくんが俺に、“丈くんから貰ったって言え”て言うてたんやもん～！」

「いやお前なぁ、いつまで15ちゃいの和くんのままでおんねん！」

俺はこの時ほとほと呆れてそう言ったのだ。

「…んーもぉごめんってぇ…！ひみつにするからぁ♡な？やからはよちょおだいやぁ…………っ」

お前の誕プレ失言は、俺らにとってはガチで死活問題やからな！！！！

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:31:00.64

通学路にエロ本ぶち撒けて見られる状態にして広げて書いてるやつが悪い！って叫んでるようなもんだもんね

相当な犯罪者

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:31:01.47

俺らは7年くらい前から、つまり大橋が18くらいん時からこっそりひみつで付き合い出したけど、その前からお互い誕プレは渡し合っていた。

はじめは、Tシャツやら、靴下やら、キーケースやら、ガキっぽい値段の適度なそれなりのもんとかで、他の仲良い友達にあげるものと変わらんかった。

大橋が15の時から、俺は片想いをしていた。

めちゃくちゃ可愛くて可愛くて、ほんまにどうしようってなるくらい、まるで天使のようやった。

その時の大橋って、もじもじと何もできひん弱々の“和くん”で、なぜか俺の隣にピタッとくっついてはきてたけど、どうしたら俺のもんになってくれるんかわからへんで、会うたびにため息つきながらドキドキしとった。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:31:49.69

丈りゅちぇは貼らんのよな

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:32:18.53

いつも困り眉で俺の後ろに隠れてじっとしてて、俺が背中をポンとしてやったり、頭を撫でてやったり隣におる時だけ、漸く何かアクションしたり喋ったりできるようになる、みたいな、ほんまに可愛らしい子。

そんな15の和くんのいわゆる世話係のポジションに、いつしか俺はなっていた。

こいつのことあわよくばって狙って見てる奴がわりとおるのにも気づいとったから、牽制として、このポジションなのをいい事に、大橋に誕プレを渡した時、こんな事を言った。

「わぁじょおくん～ありがとぉ…このキャップ、俺にくれるん～？嬉しい…！」

「おん。なぁ、お前さ、結構色んな先輩とかに声かけられるやろ？」

「え？あ…そうかなぁ？うん。」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:32:43.61

「これ常にかぶっといて、俺からもろたって言うんやで。」

「あ、うん！へへ、わかったぁ～。」

「か、わ…、…。ん、まあ。そういうことやし。言うときや。」

えへへって笑う顔なんて、ほんま天使やった。顔赤らめて照れてて、純粋で、いたいけで儚げな天使。

そこから3年後くらいに漸くちゃんと告白できて、晴れて付き合うことになる。

それまでも、隠れて手ぇ繋いだり、抱きしめたり、ほんのり遊びでキスしたりとかは実はたまにしとった。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:33:09.66

大橋は嫌がらへんで、なんか照れて顔赤らめながら「じょおくん、おれうれしい」とか言うもんやから。そんなん止められへんやん。けどさすがに体までは進まんように頑張ってた。

けど大橋が18になって、誕プレ渡してすぐくらい、俺はもう我慢効かんくなって、ついに告白というカタチを漸く取ったのだ。

「大橋、もうわかってるかもしれへんけど、…俺、お前のこと、ほんまに本気で恋人にしたいねん…」

「…うん…。うれしい…へへ」

めっちゃくちゃ可愛くて、可愛すぎて、嬉しすぎて、もう舞い上がって、その日のうちになんとか丸め込んでカラダも暴いたのだ。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:33:27.91

めっちゃくちゃ可愛くて、可愛すぎて、嬉しすぎて、もう舞い上がって、その日のうちになんとか丸め込んでカラダも暴いたのだ。

そしてそこから付き合って7年になるけど、互いに大人になってきて、仕事も増えて少しずつ稼げるようになってきたら、そりゃあ誕プレも、ちゃんとしたええもん渡そうってなってきた。一人暮らしするようになったら、なおさらで。

とはいえおしゃれなもんあんまわからん俺がブランドもんの服やらアクセやらやるのはリスクがでかいし、って思って、もうこいつには普通に、自分で買うのにちょっとだけ躊躇するような結構良い家電とか、二人で行く旅行の旅費全額とスケジュール組んだりサプライズとか込みのプラン考えたったり、俺も使うしってことでめっちゃふかふかのええ値段のベッドとかの、デカめのモノを誕プレにし始めた。

けどマジでこれはやったらあかんかったかもな…って後から後悔することになる。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:33:44.60

大橋は俺と付き合い出してから常に、目に見えてわかりやすく、その雰囲気を溢しまくるようになった。

当たり前のことやけど、「俺らが付き合うん、ひみつやで！」って始めにちゃんと忠告した。

大橋も、コクコクと頷いて、「わかったぁ♡」と言っていた。

けれども、本人は全く気づかずに、ぽろぽろとその証拠のカケラのようなものを嬉しそうに落としていくのだ。

「じょおくんな、変なとこにほくろあんねん」

「じょおくんとこれおそろやねん」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:33:59.95

「じょおくん俺があげたやつボロボロになるまで使ってくれとった」

「じょおくん手汗けっこうかくやんなぁ？」

「じょおくんのにおいすぐわかる」

おん。…。

いや、…そら、かわええねんけどさ。

…はじめはまだよかった。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:34:21.03

むしろ、なんかそういう事言うてくれるほど俺のことすきなんやな～って思えたし、言うてる時の照れたような幸せそうな顔がめっちゃ可愛かったし、俺も付き合えて舞い上がっとったんはあったし、まだまだ他の奴に牽制もしときたかったから。

けどそれが。

付き合って数年経っても、成人してからも、いつでもにこにこぽろぽろと溢したままでいる。

仲良い人だけやなく、スタッフや局の人など他の人がおる時、雑誌の取材、テレビやらラジオやらの収録、なんでもいつでも。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:34:38.95

最近の俺の渡してる誕プレの内容だけは、言われたら、ガチでまずいと思った。

こいつのことやから、なんかのクダリで「そうそうじょおくん今年はめっちゃいい洗濯機プレゼントしてくれたもんなぁ～♡」とか普通に言い出す可能性めちゃくちゃあんぞ！って気づいて。

ただのメンバーに、しかもまだデビューも決まってへんかった頃からええ家電やらベッドやら誕プレであげたってバレたらマジで絶対関係もろバレやん！

それで、「今年から、俺からの誕プレはずっともらってへんことにしとけ！ええな！？」と、5年前、こいつが20の時にそう口すっぱく言ったのだ。

「えぇ～？じょおくんこんな良い物くれてんのにぃ？言うたらあかんの？」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:35:33.07

有料のFC写真とか雑誌とか貼られても暗黙の了解なのに腐小説となると通報！犯罪！基地外！と鼻息荒くなるの凄い根性だとは思う

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:37:52.46

道長きょへみち丈橋ときたら後は大西畑やな
大西畑なかったらおこなの誰担か分かる

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:39:03.23

>>378
腐女子なんやなぁとしか思わん

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:39:55.53

変なコピペなんなんw

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:40:41.39

丈りゅちぇ担じゃないじゃん丈りゅちぇ担は丈くん込みで好きだから丈橋も晒さないよ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:41:05.94

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:41:43.99

>>380
5ちゃんって腐女子多いの？

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:43:29.16

>>384
多いやろ腐女子アンチも多いけどな

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:43:49.70

みちきょへの時がすごかったなよっぽどお気に入りだったのか

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:44:36.98

>>385
リアコの方が多いと思ってた

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:45:28.58

丈担か

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:45:45.39

丈受け晒そ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:46:10.98

腐女子は801板でやるのがルールやから普通は棲み分けしてる

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:46:53.82

「禁止です。」

「…えっ？！」

丈くんの言葉にギョッとして、聞き間違いかと思って聞き返してしまった。

「だぁから、禁止。しばらく俺に触んな」

…どうやら聞き間違いではなかったっぽい。
俺は今日、今この瞬間から《お触り禁止令》を発令されることになった。
ま、俺が悪いと言われてしまえばそれまでなんやけどな…

昨晩の俺は、かなり疲れていたのかお酒を飲んだらいつもより早い段階で酔いが回ってしまい
気分は浮かれるわ、慣れないビールを俺に合わせてちびちび飲んでいる目の前の丈くんはめちゃくちゃ可愛いわでどうしようもなくムラムラしてしまって、丈くんをかなり手酷く抱き潰した。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:47:13.00

もう、それはそれは酷かった。

目も酔いも覚めた今朝、昨日のこと思い出してドン引きしたもんな、普通に。
丈くん何回もやめてって言って鼻水垂らしてガチ泣きしてたし、まさに今上裸のままの丈くんの体を見たら至る所にキスマークつけてるし。酔っ払ってたくせに、ここなら服着たら見えへんやろなぁって所にばっかりつけてんのがなんか腹立つよな、俺。

朝、横で目を開けた丈くんにじとりと睨まれ「首絞めんな」と開口一番に言われた時にはさすがに信じられなくて笑ってしまった。
ぜんっぜん記憶無いんやもん、そこ。
え、俺丈くんの首絞めてん？まじ？ってなったよね。
自分の中に眠っていた新しい性癖に笑ったつもりだったけど、そんなこと知るはずもない丈くんは笑った俺に心底うんざりした顔をしてふい、と寝返りを打って背中を向けた。
で、その背中にもしつこいまでにキスマークがぽつぽつぽつ、と。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:47:31.31

うん。完全に俺が悪いわ。
でもなぁ！セックスどころか触るのも禁止なんは罪が重すぎやしませんか？

丈くんの辛辣なひと言に項垂れて、背中に向かって謝ってみる。

「じょーくん。ごめんなさい。」

「イヤ。」

あらぁ、即答や。
こういう静かに怒ってる時の丈くんは本気やからふざけたらあかんし多分ここでちょけたりしたらまじで口も聞いて貰えなくなる可能性がある。

「ひぃ…えっとぉ、信用を取り戻せるように、頑張ります」

「はい、頑張ってくださーい」

「…………朝ごはん食べるぅ？」

「…食べる」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:47:54.09

「はい！了解です！すぐ準備するな！待ってて！」

そうと決まればやることは一つ。バタバタと布団から這い出て走ってキッチンへ向かうとすぐに寝室の方から「声も動きもぜんっぶうるさいねんちょお静かにしろや！」とのお叱りの声を受けたので、残りの廊下半分はスリッパを磨るようにして静かに歩いた。

「じょおくーん…？できたよ。」

軽い朝食を作り終えて、まだ寝室にいる丈くんを呼びに行くと、再び眠ってしまっている丈くんがごろんと寝返りを打ってこちらを向いた。

そらそうよな。あんな抱き方されたら疲れ取れへんわ…。ほんまごめんなさい。と思いながら両手を合わせて丈くんを拝んだ。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:48:12.65

すやすやと眠る丈くんのぽってりとした唇がむにゃむにゃと動いて少し開く。
かぁわいい…ぐっすりや
…もしかして今ならいける？と音を立てずに近づいてそっと唇を重ねると、離れた途端に丈くんの目がぱちっと開いた。

「うわ！」

「……………おーはしきらい」

「そんな事言わんでやあ！ごめんて！」

キスして嫌い言われるとさすがに俺でも参ってしまうわ。ほんまにもう余計なことせんとこ…。

改めて朝食が出来たことを伝えると、「ん。」とだけ返事をした丈くんがだるそうに身体を起こして腰をさする。

「あ。大丈夫…？手ぇ貸そか…？」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:48:31.86

「大丈夫なわけないんですけど。」

仏頂面のまま文句を言い放った丈くんだけれど、介助してもらうために同時に伸ばされた手に"あ、このくらいのお触りはええんや"と少し胸を撫で下ろした。

.
.

朝食の後リビングで同じソファで少し離れた位置に座る俺と丈くん。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:48:47.34

特に会話が無くてもいつもは何一つ気にならないのに今日はいつになく落ち着かない。と言っても落ち着いていないのはきっと俺だけ。
丈くんはいつもと変わらぬ顔をして多分今はスマホでスポーツニュースをチェックしている。毎日この時間になるとチェックしてるもんね。
あんまりにも普通の顔をしているので、少しは怒りが鎮まったかな…？と期待して、久しぶりの二連休である今日明日をどう過ごすか一緒に考えようと話し掛けてみた。

「な、今日と明日どうする？どっか出かけるぅ？」

「なんで嫌いな人と出かけなあかんの」

あ。
あー今の
うわあー。グサッと来たぁ…。やばい鼻ツーンってしてきた泣きそぉ…。

「……………ごめん、」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:49:03.34

泣くほど嫌なことされて泣いても嫌なことされ続けた丈くんの怒りはそう簡単に払拭されるものでは無いのを思い知らされて、ソファの上に正座してしっかりと丈くんの方向を向いて謝った。
"嫌いな人"というのが丈くんの中で定着しているという事に抉られてしまい露骨にしょんぼりしたトーンになってしまって気まずい空気が流れる。
俺を横目に見ていた丈くんの眉毛がぴくりと動いて、スマホの画面を閉じた。

「…どっか、買い物は？」

「……ええのぉ…？」

「ん。言い過ぎたわ、ごめん。」

「んん～っ………じょおく～ん！！！」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:49:06.58

>>378
アスペさあ
こんな時間に即同意レスとか時間考えろよ
暗黙の了解どころか騒ぎまくったログ残ってるだろスレ潰し

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:49:44.25

首の後ろを軽く掻き少し困ったように恥ずかしそうに言ってくれたことにどうしようもなく愛を感じてしまって思わずいつもの感じで抱きつきそうになって手を広げてしまってから、俺いま禁止中やん。と気付いて行き場を失った両手をおずおずと引っ込めた。

「じょーくん、あの、だいすき。今ほんまにぎゅーってしたかったんやけど禁止令が出てるから、我慢する、ね？」

抱擁の代わりにありのままの感情を説明すると今日は一度も笑った顔を見せてくれていなかった丈くんがフッと鼻で笑った。

「ふっ、そうそう、お前は我慢が足りひんねん。」

「はいっ…あの、ほんまに反省してる…」

「ほんなら行動で頑張って示し続けてくださーい。あんな酷いことしたんやからキュンのひとつでもさせてみろや。」

「キュン…ほなチューさせて」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:50:02.40

大西畑担やん

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:50:12.26

「会話も禁止にされたくなかったら黙れ。ほら準備すんで」

「はいっ、わかった！わかりました！」

今朝と同様にばたばたとソファから降りて準備を始めようとした俺に「だからお前はなんでもかんでもやかましいねんて！」と叱る丈くんの声は、今朝よりも少しだけ楽しげやった。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:50:30.35

昼過ぎ、セレクトショップが立ち並ぶ街へ繰り出した。

「じょーくん？着いたよ起きれる？」

「んん…ごめん寝てもた、おーはし運転ありがと…」

俺が運転中、何度もうとうとしていつの間にか眠ってしまっていた丈くん。運転席側に頭をこてんと傾けて寝ている頭をふわりと触って、一回だけこっそり撫でちゃった。だって、ブローしただけのサラサラの金髪があんまりにも可愛くて。
なでなでしたってバレたら丈くんはきっと怒るから、内緒。

「ふふ、ええんよ。コインパーキング探すの手間取ってたから寝ててくれて丁度良かったわ。」

「そー…？はぁ、なんかめっちゃスッキリした！ほんまありがと、行こか。」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:50:50.24

「うん！どこ行く～？この前気になってた雑貨屋あったよな、見てみる？」

「あー前は店休日やったとこか、ええなぁ」

「うっしゃ、決まり！…あの、藤原さん。一個聞いていい？」

「なに？」

「いつもさぁ？外出る前にさぁ？ちゅうするやんかぁ？…あかん？」

「あかん。」

「ですよ、ね」

まだまだ丈くんのご機嫌は直らないみたい。
そして俺はまた心がちょっと萎んで、すぐに声にも顔にも出てしまうの。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:51:06.33

https://www.pixiv.net/users/19752073

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:52:06.02

大西畑担やん
りゅちぇないし

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:53:01.94

>>399
知らねーよwwww誰もが同一人物だと思うなよ突っかかってくんな暇人ほら今も晒されてんぞ通報しろよ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:53:52.61

大西畑はないの？王道コンビなのに

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:54:37.69

昨日貼られてたやん

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:55:51.13

>>409
すぐ嘘
今日も貼れよ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:55:51.27

どうせなら件数ランキングでも作ってや
一番人気カプどれや

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:56:19.08

>>411
ここでやんの

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:56:26.87

りゅちぇスレ盛り上がっているアンチ来ない
大吾スレ盛り上がってないので箱スレにいつも居る

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:56:27.57

>>410
はーい

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:56:32.41

>>411
どこから来た設定

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:56:33.32

Day1

ふあ、と思わず特大の欠伸をこぼすと動かないでくださいとメイクさんに怒られ慌てて姿勢を正す。
今日の仕事は早朝から一日かけての長丁場、アイドル誌撮影と合間に情報誌のインタビューが組み込まれている日。
大型企画なのかメンバーそれぞれが自分で決めたコンセプトの中で撮影を行っていく。いつもより多くのライトが照りつけるスタジオ内は先輩達の曲がBGMとして流れていた。
一番手の撮影はぬいぐるみや風船、スイーツなどのメルヘンな小道具に囲まれ様々な表情を見せているあざと可愛いを具現化した男、大西流星。シャッターが切られる度表情とポーズをコロコロ変え、カメラマンさんやアシスタントさん、ヘアメイクさんが可愛い可愛いと現場を盛り上げる。
さて俺の番はどうしようかと隣でスタンバイ中、ぼんやりその撮影が終わるのを見つめながら待つ。遠くからでもわかる目鼻立ちのしっかりした顔には華やかなメイクが施され、照明によって動く度にラメがキラキラと光っていた。
そうこうする内に数十枚のソロカットを撮り終えた彼は、共に撮影していた小道具と言うにはあまりにも大きな、自分の身長ほどある大きなクマのぬいぐるみをおもむろに抱え歩き始めた。不思議に思い、何処へ行くのかと目で追えば、向かった先にはスタジオの隅に設置された簡易の待機所にいる西畑大吾がいた。
撮影の順番待ち中パイプ椅子に座り、机に置かれたお菓子や飲み物に手を付けるでもなく、また誰とも会話をするでもなく静かにスマホを覗き込んでいた大吾は、流星が近付くと顔を上げ、手元にあったワイヤレスイヤホンを耳に挿す。一方の流星は抱きかかえたぬいぐるみを大吾に手渡し楽屋へと戻り、大吾はその場でぬいぐるみを抱え眠りについた。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:56:58.21

「…え」

何や今の。
撮影準備のため衣装や髪型を整えてもらいながら一連の流れを横目に見て、ただただ困惑する。思わず独り言が出てしまい別のスタイリストさんにはどうしました？と突っ込まれ慌ててなんでもないと否定する。
何故お互い一言も発さないのだろうか。先程の流星の行動を反芻する。普通の人間ならいきなり馬鹿でかいぬいぐるみを渡されたら無条件に反応するはずだろう。俺なら多分、いや森のくまさんか！突然なんやねん！白い貝殻のイヤリング落としてないっちゅーねん！などとクソつまらないツッコミくらいはするはずだ。
しかし当たり前のようにそれを受け取り、疑問の声など上げずに大吾はそのまま抱えている。普段彼らの絡みなどどれだけイチャイチャしてようが日常茶飯事すぎて何とも思わないが、ふと冷静になって考えてみれば異様な光景であることは間違いない。
セットチェンジが終わり自分の撮影に差し掛かるが、やけにあの光景が頭から離れず微妙な表情をしていたかもしれない。大吾はまだひとりでクマを抱えたまま眠っていて、二番手だった自身の撮影が無事終わり居ても立ってもいられず控え室でアンケートに回答していた流星に声をかけた。

「流星」
「あ、丈くんお疲れ。撮影終わったん？これ書いてってマネージャーに渡されたで」
「おん、やるわ。…なあ、さっきなんで大吾にあのクマ渡してたん？嫌がらせ？」
「ああ、見てたん」

ペンを置いた彼は差し入れの小分け菓子を摘んで口に放り投げる。もう片方の手でヒラヒラと渡されたアンケート用紙を受け取りながら尋ねると、彼は口角を釣り上げた。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:57:08.22

大西畑下手なのやめてな大手にしろやどうせなら

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:57:16.16

を現すだろう。だってスタジオ入りした撮影前から撮影終わりまで彼は一度も大吾に話しかけていなかった。別に嘘をついてまで隠すような内容でもないため真意を聞くこともないが、平気で嘘を吐かれたことが少し寂しい。大きな瞳は、それ以上何も聞くなと語っていた。その圧力のせいではないが何も言えず黙っていると流星は気にすることも無く視線を手元の紙に落とし、アンケートの続きをさらさらと埋めていった。

「…家でもぬいぐるみ抱えて寝てそうやしな大吾」
「ふは、丈くんの物わかりいいところ、俺大好き」

何か話さなければと辛うじて絞り出した言葉は適当にも程があり、6つも歳下の彼からの返答は癪に障る発言だったが伊達に芸歴が長い訳では無い。周りを観察しその場の空気を察する能力は長けていると自負している。結局埒が明かないとこちらが折れ、その話はそこで終わったが、何となく触れてはいけない気がして撮影が終わるまで大吾に話しかけることはしなかった。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:57:39.39

>>418
一応人気順で見てる

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:58:06.05

Day2

8月7日。流星が誕生日を迎えた。マネージャーやメンバーが加入するグループメールは0時を超えた途端次々と一つ歳を重ねたことへの祝福のメッセージが流れる。俺も日付が変わって数分後、同じようにメッセージを送り眠りについた。
翌朝、現場入りし台本を確認していると最後に入ってきたのは大吾だった。楽屋にいたメンバー達はおめでとうと伝えプレゼントを渡していた中、ただ1人、大吾は流星を視界に捉えた瞬間涙を流した。一瞬の静寂の後、周りの人間はどっとそれを囃し立てる。

「大吾くん泣かんでええやーん」

最年少が面白がって写真をパシャパシャ撮っている。涙脆いのは昔から知っているが、メンバーの、節目でもなんでもない誕生日だ。昨日仕事が終わり別れてから時間にすれば半日もまだ経っておらず、昨晩まで顔を合わせていたのに昨日と今日で何が違うのだろう。それを見た流星は受け取った荷物をソファに置き、置いてあるティッシュを数枚手に取ると大吾の元へ駆けつけた。

「あはは！ぶっさいく！何泣いてんの」
「おっきなったなあって、エモいやん」
「大ちゃんもはよ器おっきくなりやあ」
「ほんまやなあ…お誕生日おめでとう…グスッ」

気持ち悪いだの器が小さいだのとただの悪口もいいところで、そんな台詞を他のメンバーが、ましてや年下組が口にすればどんな仕返しをされるか分からない。しかし大吾は、流星が何をしても何を言っても怒るどころか可愛いなあとニコニコ笑って許容する。まるでそれが絶対で正義かのように。

「鼻水まみれでキモイで、目ぇ腫れんように冷やしやあ」
「はあい、あ、これプレゼント」
「ん、ありがとう」

ブランド名も何も書いていない真っ黒の紙袋を手渡す。6人全員が当日にプレゼントを渡すなんてやはり流星は皆から愛されているなと感じる。各々がプレゼントを渡し終え、周りの盛り上がりが収まりメイクや着替えをしている頃、支度を終えソファに座る彼の隣に腰をかける。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:58:35.83

「大吾、流星からえらい言われようやったな」
「まあ全部事実やからなあ」
「泣いてたんはマジでキモかったけど」
「しばくぞ」
「誰に言うてんねん」

流星と同じ台詞を伝えたのに俺への返答の言葉を大吾が流星に対して放ったところは聞いたことがない。彼は先程流星から忠告された通り、ケータリングに備え付けの冷凍庫に入っていた保冷剤で目元を冷やしながら軽口を叩く。

「あは、ごめん丈くん」
「…大吾プレゼント何渡したん？」
「えー、秘密♡高いやつとだけ」

あれだけ流星を溺愛している目の前の男が20歳の誕生日に自分の写真集を送ったこと以外、毎年彼が渡しているプレゼントの内容を知らず、先程手渡していた紙袋からは中身が何かは分からなかった。

「俺目ぇ腫れてない？大丈夫？」

項垂れた彼は姿勢を正すと器用に片目ずつお得意のウインクを送られる。

「そんなファンサ要らんねん」
「ファンは泣いて喜ぶのに」
「…泣いてと言えばさ、流星のことそんな泣くほど好きなん？俺お前が怖いわ」

歳を取ると涙脆くなるが大吾のそれは誰と比較しても上で、スタジオで感動モノの特番を収録している時は必ずと言っていいほど涙を流しているような男だ。ぶり返さんといてや、と先程のことを思い出し苦笑い。

「泣くほど、ってどれくらいの規模なんやろ」
「…例えば廉とか正門の誕生日にお前泣いたことある？」

言葉を選ばずに言うとこんなクソどうでもいい話をなぜ深堀りしているのか。話しかけたのはこちらで会話を途切らせることも良くないが、正直、先日の一件から彼らについて興味が湧いてきている自分がいた。
強火丈橋担を名乗る大吾に仕返しの気持ちで大西畑エピソードを拾い、どこかのタイミングで話すネタを集めようという軽い気持ちだ。あくまで。

「いやー泣くわけないやん、キモ」

仲のいい彼らの顔を思い出し顔を顰める様子が伺える。仲の良さであればきっと流星と大吾の仲よりツレと称した面々の方が上だと思うが。そもそも論、俺は他人の結婚式等ハレの日、ましてや他人の誕生日で涙を流したことなど人生で一度として無い。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:58:48.52

支部は年間の金払ってたら検索から人気ランキング見れるよ
728とかnnwで

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:58:57.12

いのかもしれない。俺から何が助言するのは野暮であるし、恐らくこの言葉は決して口にしてはいけないと本能が警鐘を鳴らした。何故なのかは分からない。嫌という程インタビューで答えてきた恋愛観を持ってして愛とはなんだ？と今更野暮な質問に答えることができないわけがない。グループいち西畑大吾は聡明な男である。
つまり自覚がない、というのはそうであって欲しいというただの俺の願望だった。

「それって？」
「…いや、なんでもない。分からん」

頭に浮かんだ言葉を払うように首を振ると彼は興味無さそうに目を伏せる。

「とにかく流星やから」
「はいはい大西畑」
「なんでそんな適当なん？」

唇を尖らせ呆れ顔でこちらを見るが、呆れたいのは俺の方だった。丁度いいタイミングでスタッフさんから収録が始まる声がかかる。
台本を片手に番組を回し始めた男に話を振られた流星は、オープニングトークで早速俺が話そうと思っていた先程泣いた件を暴露し、顔を真っ赤にする大吾を見て嬉しそうに笑みを浮かべていた。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:59:21.78

「…さっきからすごい連絡来てるけど。仕事の連絡ちゃうん？気にせんと返事してええで」
「んーん、はい」

彼は育ちがいいというか、そんなこと今更気にしなくてもいいのに食事中は基本的にスマホを触らずその場にいる人間と会話をするためこちらから催促する。しかし顔を横に振ると隠すことなく見せられた通知のポップアップには西畑大吾の4文字。それに続いて画面に収まりきらない量のメッセージが並んでいた。

『なにしてるん』
『え、無視？』
『何時に帰る？電話しよ』
『仕事長引いてんの？』
『また連絡して』

束縛激しい彼女か？あまりにもしつこいメッセージに顔がひきつるのを隠すことができなかった。

「は？大吾やん」
「こんな感じやから仕事中は通知切ってんねんけどつけたまんまやったわ」
「返事したらんでええん、後々怖そう」
「今は丈くんとの時間やからええの」

流石にプライベートでこれはない。ここまで執着というか、プライベートでもこれ程関与しているとは初めて知った。しかし流星はスマホを特に気にする様子もなく話の続きに戻った。話題が一段落したところでやはり気になっていた先程の話題を掘り返す。

「流星はさ」
「んー？」
「大吾といてしんどいなって思う時ないん？」

同じグループになり早4年。週に1回は必ず朝から晩まで顔を合わせているのに、プライベートもここまで過干渉しているとは知らなかった。現場でも構いたくて仕方ない大吾に塩対応なことは多々あるし、流石に困っているのではないかと尋ねる。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 03:59:50.51

「なんで？」

きょとん、と俺の質問に対して素直に疑問を抱いているようだった。それを見てこちらも目を丸くするしかなかった。

「え？何その反応。マジで言ってる？」
「…丈くんって実は大ちゃんのこと嫌い？」
「は！？何の話！？ちゃうで！？」

ものすごい誤解を与えた気がする。俺がメッセージの通知を見て大吾に嫌悪感を抱いたと勘違いされたのだろうか。ドン引きはしたが嫌いとかそういう話ではないと慌てて否定する。

「一方的に重い愛情ぶつけられてしんどそうやなって第三者の俺は思うわけですよ」
「一方的…うん…」

仕事中だと判断したのだろう、それ以上通知は表示されることなく、真っ暗になったスマホの画面に目線をやる流星。

「まあ、鬱陶しいけど。常に俺に構ってないと大ちゃん死んじゃうし。グループの顔で事務所の人からも芸能人からも愛される大ちゃんが一番可愛がってるのが俺っていうのが美味しいポジションやなって」
「え」
「あ、口滑ったわー」

今とんでもない言葉を俺は聞かなかっただろうか。ドラマの主演も果たすような男が棒読みもいいところで、しかし目の前の悪魔はなんと言ったか。

「人間ってどんだけ暑くても服は着なあかんやんか倫理的に」
「…まあ」
「服を着ることになんの疑問も抱かんやろ。何で着るんや言うたら着た方が“いい”じゃなくて着な“あかん”やから」
「じゃあ大吾に構うことは流星にとって義務ってこと？この連絡も全部自分が受けるのが役目やと思ってる？」
「義務でも役目でもないけど、俺以外誰がこれ受け止めれんの今更」

文脈からして“これ”とは大吾のことを指している。それを自信満々に、むしろ嬉しそうに言っていることを彼は気づいているのだろうか。

「でも服着なあかんねやったらどうせなら自分の好きな服着たいやん」
「…はい」
「ま、俺より甘やかして可愛がる人間出てきたら俺が殺すけど」

つまり。取捨選択の余地がある場面で彼はわざわざこの激重男である西畑大吾を選んでいる。自分の為に、だ。
言いたいことは山ほどあったがそれは全て特大のため息を吐いて言葉として出ることは無かった。

「完全に理解した、肉食うて腹一杯やのに惚気なんか聞いたら胸焼けするわ」
「歳やな」
「やかましいわ」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:00:09.46

けらけら笑い気分が良くなったのか追加注文で酒を数杯とデザートまで頼んでいたのに、今日のお会計は流星が払ってくれた。これは嵐の前触れだろうか。

Day4

甘い顔に甘い歌声、表情管理はお手の物。MCとしてトークを淡々と回し自身も積極的にボケてツッコみ、俳優としても長年評価を得ているアイドルとして100点満点の我らがグループのセンターである西畑大吾の唯一嫌いなところを上げるとするならば、その冷酷な目つきだ。
スタッフがいる前では表に出さないのはさすがのプロ根性だが、メンバーの前ではあからさまに不機嫌だとわかる態度を度々取る。そうなった時、彼のご機嫌取りの材料は今でもあまり分からず、案外扱いが難しい人物だ。

「大吾」

問いかけてもその返事はなく長いまつげが瞬きする動作もゆっくりと、相手を射殺すかのように冷ややかな眼差しで睨んでいる。目線の先にはにこにこ愛想を振りまきディレクターと仲良く話す流星。あざとかわいいを自負している彼は積極的にこうやってディレクターと会話を広げなにわ男子の名前を売ってくれている。嫌な役回りだろうが、自分の商品価値を分かって行動するさまは頭が上がらない。

「大吾って」
「…んー？」

ようやく意識が戻ってきた大吾は先程までと同じ目で俺を一瞥した。撮影の時は子犬のように潤ませキラキラしていた瞳に今は光が入っていない。

「それやめやって何回言うたら分かんねん、あいつのアレも仕事の一環やろ」
「無意識やねんごめんやん」
「やからってそんな嫉妬に塗れた表情」

あかんやろ、と言葉を言い切る前に大吾の声がかぶさった。

「流星は俺のもんやのに」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:00:24.50

なにこの発狂

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:00:32.59

声の低さ、冷たさに思わず背筋が凍る。まるでいつかの大先輩と共演したドラマの役柄かのようなシニカルな笑みを浮かべボソリと呟いた。
たまに、ヒヤヒヤする時がある。彼らは本当に付き合っていないのか。別に付き合っているからどうこうという話ではない。ただ、それが本当なら同じメンバーとして彼らを、そしてそれに付随する世間からの様々な風当たりからメンバーを守る覚悟は出来ている。
この間流星と飯に行った時もそうだ。その場に居ない大吾のことを思って泳がせた視線は明らかな熱を帯びていた。俺以外が勘づくことは無いだろうが、もし悪い考えを持つ大人に付き纏われてしまったら。守ってやりたいのにそれを頑なに拒否するからのような彼の言動にいっその事呆れてしまえればいいのに。

「…ほんなら首輪でも付けとけや」
「あー、ありやなあ、流星猫好きやしお揃いのヤツ買ったろか、鈴付きならどこにおるか分かるし」
「大吾ならやりかねんから今の忘れて、流星に執着しすぎ」

同性で年下の、しかも長年連れ添ってきた同じグループの男に対して異常なまでの執着心は一体どこから来るのか。付き合っているのかと疑うほどのゼロ距離。この数ヶ月、頭に浮かんだ小さな疑問をどうにか消化するべく彼らが気になりだして、一緒の現場では常に彼らを目で追ってしまっているがキリがないのでもうやめよう。

「褒め言葉やん」
「狂ってる愛って書いて狂愛、お前のことや」
「…お前 “ら” じゃなくて？」
「は？流星被害者やろ」
「ふは、被害者って」

グループいちゲラな彼はどのポイントがツボに入ったのかいつものように笑って、どうやら機嫌が戻ったようだった。笑いが落ち着いた大吾は、次にとんでもない爆弾を落とす。

「お互い加害者や」

「え」

それは。

「さーて、今日もキラキラアイドルしますかあ」

マイクを片手に持ちにこやかにジャケットを羽織る彼を見て俺は全てを悟ってしまった。これはもう結論付けていいだろう。しかし俺ひとりで抱え込める事案ではないしメンバーと共有などもっとできない。つい数分前にキリがないからやめようと決意したのに、にこにこ笑う彼を尻目にこれからの立ち回りを考え頭を抱えるしかなかった。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:00:48.04

>>428
貼れと言われたので

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:00:57.26

>>420
人気順で見れるってことはお前有料会員やんけ
結局腐女子の地雷かよ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:01:09.06

after Day4 side N.

「…ってことがあって、丈くんに流星に首輪でも付けとけって言われたわ今日」
「もう付けてるのに？」

月明かりの差す薄暗い部屋で唇が触れ合うほどの距離でくすくす笑い合う。両手を繋ぎ肉付きのいい体躯を大きなマットレスに縫い付ける。衣服は全て取り払い身に纏うものは首元に鈍く光るお揃いのネックレスのみ。今年の誕生日に渡したプレゼントは人生で一番高い買い物だった。特段ブランドに興味が無い彼に、彼でも知っているようなハイブランドの物を渡した。わざと値段を見せることで値段の分だけ彼に重い独占欲と束縛を押し付けることができ、指輪よりも念が籠っている。選んだのはそんな理由からだった。聡明な彼はネックレスを渡した時、ひとつも嫌な顔をしなかった。俺の算段は最初からお見通しのようだった。

「俺の視界に入るとこであんまスタッフさんと仲良くせんといて」
「今日のはわざとやで、大ちゃんめちゃくちゃ睨みつけるし視線痛かったあ」
「煽んなよ」

負けじと応戦しようと握った手に爪を立てるが、こちらの警告に露も動じず鼻で笑う。どうしてこの子はここまで俺をぐちゃぐちゃにして引きずり込むのだろか。

「丈くん困ってたもんな、あの場面どうやって切り抜けるか見てるのおもろかった」
「幼気な俺の気持ち弄ぶ悪魔やな」
「勝手に弄ばれてる方が悪いんちゃう？」
「は、言うなあ」

他人に詮索されようが非難されようがどうだってよかった。お互いの酸素を奪い合い、目の前の男が自分のことを必要不可欠になるように、決して自分から離れないように。世界にはこの子しかいらないとさえ思ってしまう俺は薄情なのか。
絹のような肌に指を滑らせ、長い夜が始まった。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:01:19.68

えっちないなら意味ねぇぞ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:01:28.58

>>431
pixivが腐女子だけのもんと思うなよw

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:02:01.94

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after Day1 side O.

「大ちゃん、そろそろ順番やで」

メンバーでの集合写真の後、コンセプトに沿ったソロカットが1人ずつ撮影される。俺は一番手、大ちゃんは最後で、今回は一人一人に沢山の小道具が準備される為、待ち時間は2時間ほどもある。

顔に疲れが出ていた。ただでさえ真っ白の肌は青くさえ見えて、連日の過密スケジュールによる睡眠不足を心配していた。少しでも空き時間に休息を取ってもらうにはどうすればいいかと考え、撮影で使っていたぬいぐるみを彼に渡すことにした。
昔から俺の匂いと高い体温、抱き心地が好きだという理由で普段も寝る時もよく抱きつかれている。俺の匂いと温もりが移ったふわふわのぬいぐるみはきっと彼のお気に召すはずだと推測し、撮影終わりにそのまま手渡してみた。他人からみれば自意識過剰だと思われるかもしれないが経験則実体験に基づくもの。

「ん、寝れた」
「よかった、無理せんといてや」
「ありがとう」

俺の読み通り効果は覿面だったようだ。あらかじめスタッフやマネージャーに起こさないよう忠告しておいたためほぼ1時間半は寝ていたはずだ。

「…ドラマの撮影も佳境や、もうちょっとで、」

目が覚めたばかりでまるで寝言のような呟きの続きは言葉にしなくても分かった。膝の上にクマを乗せた大ちゃんはそのまま俺に手を伸ばして腕を掴む。人目も憚らず、勢いに逆らうことなくぬいぐるみごと彼を抱きしめた。

fin.

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:02:17.20

ちゃんと読めよな

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:03:08.11

貼ってる人今何人おる？カオスやなw

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:04:13.66

大西畑普通やないか道長ときょへみちだけかエロいの

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:05:07.09

あっちのスレに貼ったか

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:05:11.56

>>438
それ貼ってるのワイやないから
ワイは18禁は貼らんで

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:05:17.40

>>434
言い逃れできんやろ
pixivなんて有料登録しとるん腐女子以外おらんて

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:05:59.53

丈橋嫌いなんだろうな

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:07:06.16

丈橋はわいしか晒してない

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:07:18.53

>>441
えっ普通に絵描きやってますねん

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:07:25.29

>>440
5ちゃんからの訴えは怖いか

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:07:37.60

おい晒し何人かおるやろ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:07:44.87

「あ、今日親子丼やん！めっちゃ美味そう、」

「ちゃちゃっと作れて美味しいもんなぁ親子丼って！大盛りにしといたからいっぱい食べてなぁ、丈くん！」

「俺にはこんなん作られへんわ…いただきます」

大橋が作った夕食が食卓に丁寧に並べられ、2人で向き合って箸を進める。
俺らの仕事は不規則で、同じ家に住んでるのに入れ違って顔を合わせない日が1週間以上続く時があれば、こうやって一緒にご飯を食べる時間があるときもある。まぁ、幸せなことやんな

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:07:56.32

>>445
ルール違反しないだけー

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:08:18.59

橋丈まで晒してるやんマイナーやのにw

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:08:36.19

>>444
嘘つけ腐女子の癖に
丈橋晒せ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:09:02.47

>>450
は？次は丈橋かいめんどいな

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:09:03.80

>>448
支部からの訴えはいいの？

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:09:34.68

丈橋もう晒されてるやん欲しがるね

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:09:40.46

>>451
つべこべ言わず晒せ
人気ナンバーワンを

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:10:23.02

人気No.1は丈橋だよもう晒されてる

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:10:35.80

ずっと前から今年はこれを作ろうと決めてた。
これを作り終えたらもう他のメンバーと同じ物だけしかあげへん。これまで実は何年か丈くんにだけ周りと違うものを1つ用意してた。

確かそう、ちょうど俺が料理に興味出始めた頃に丈くんに出会って、そのときはクッキーをJr.のみんなにごちそうした。
家の人以外に作るなんて今までしてへんかったから、めっちゃ緊張したのを思い出す。

そのときの丈くんの反応はあんま覚えてないんよな。みんながわらわらと集まってきて丈くんの反応見るどころやなかった。

せっかく俺が作ってきとんのに丈くんが食べてるとこの反応見られへんのつまらんなあ、と思ってたとき丈くんと絡みが多なってきた。

せや、これを期に丈くんにだけ1つなんか作って渡したろって思い付いた。ん？なんで俺丈くんの反応見れへんくて落ち込んどったん？って夏くらいになってから、あ……ってじわじわ俺って丈くんのこと好きなんか、と自覚した。

まあ、丈くんは俺のことなーんとも思っとらんし、女の子大好きやろうから期待なんて一切無い。でもこの消化不良な心を申し訳ないけど、年に一回菓子へ想いを吐き出させてもらってる。

確か1回だけ丈くん用の物用意したとき、彼女から勘違いされるからって断られたことがあった。想定外やった、俺が男やから彼女さん居ってもただの菓子やってしれっと貰ってくれるんやろなって思っとったから。確かに勘違いされるような綺麗な包みに入れとったから、まあそうなんかーって。ええやん、そのままここで食べてき？って。俺は丈くんに言うた。
前々から包みとかも可愛いやつ選んどったけど、心と同じ様にぐしゃぐしゃにしながら、手のひらで丸めてぽっけん中にぎゅうっと詰め込んだ。
そんときはきちんと最初から作った生チョコ。餅つきみたいにほい！ほい！って丈くんの口の中運んどったら水！って慌ててた。勢いでいかな多分俺あんとき目の前で泣いとったやろなあ。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:10:54.08

えっこれもう出てる？

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:11:50.49

丈くんに「じゃあ、ごめんこれから彼女とデートやねん。」ってはにかみながら言われたとき、丈くんの背中をべしべし叩いて、べっとりと貼り付けた下手くそな笑顔で送り出したのが懐かしい。

丈くんが出ていったあとにせっかく選んだくしゃくしゃの包み紙を、その後ぽっけから出して綺麗に畳んでる内に涙が溢れて、いいや2人の楽屋やし誰も来やんやろって泣きじゃくっとったら

「おーい、はっすーーーん」

ガチャッとドアを開けて真っ赤になった目をした俺を見つけた大ちゃんに、包みと同じでくしゃくしゃな顔をめっちゃ心配された。俺もどうしようもなられへんくてぽろっと丈くんが好きなことを漏らしてしまった。肩を貸して好きなだけ泣いていいよ、って言ってくれた大ちゃんはその時から頼りになる存在やった。

その次の年は丈くんにだけ作るか作らへんか迷っとったら、丈くんからの意外な申し出があった。

「……今年は俺だけのやつくれへんの？」

なんか周り気にしてる？なんやろと思ってたらこそっと俺に聞いてきた。

「え、だって彼女さんは……？」

「………別れたし、この世界ちゃんと勝負しよ思っとったら無理やろ。やから、めっちゃ美味い大橋からのバレンタインだけ貰えたらええかなって。」

いたずらっぽく笑う丈くんにこの1年霞んだ気持ちが少し晴れていく。誰のものになる訳でもないし、なんなら俺のものになる訳でもないんやけどそんなことがめっちゃ嬉しい。ああ、丈くん誰のものにもなられへんのや、俺と一緒やんって。

そのとき大ちゃんにすぐ報告した。俺、今年からまた丈くんだけにバレンタインあげられんねん！って。そしたら大ちゃんはにやっとしてとあることを提案してくれた。

「ええか、はっすん。バレンタインにあげるお菓子は花言葉みたいに意味があるんやて。」

「へ……そうなんや！知らんかった！！」

「やろ？俺も最近知ったんやけどな！だから、にぶちん丈くんはそんなん絶対知らんはずや。知ったとしてもたまたまやって思うはずやし、はっすんからなんやったら口で言わな絶対伝わらんと思うねん。」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:11:55.84

starに丈橋18禁晒されてる

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:12:06.31

>>449
それよりマイナーなきょへながも晒されてるねん

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:12:12.48

「なるほどな？」

「だからどうせ毎年丈くんにだけ作ってんのやったら、意味があるもの作ってみたらええんちゃう？自分だけの告白。」

「……ええなあ、それ！なんかかっこええやん！！有難う、大ちゃん！！」

「んふふ、ええよ～～代わりにみんなに作ってくれるやつ俺にリクエストさせてなあ。」

その年からは大ちゃんと秘密の告白作戦を丈くんに仕掛けた。まあ、丈くんは気付く訳も無く。でも自分の1年間溜めた恋心を吐き出してお菓子にぶつけるの、悪くない。この恋心をまるっと丈くんが喉を鳴らして嚥下することが、俺自身も食われてるみたいでなんかちょっとぞくぞくする。なんて、変態くさいこと考えてんのバレたらあかんな。

最初はキャンディ、次がマカロン、その次はバームクーヘン、マドレーヌ、キャラメル……結構手間がかかる面倒なものたちもあったけど、丈くんに1年間の恋心を吐き出すと思ったら不思議と苦じゃなかった。

デビュー出来た今年、俺は決めててん。
めでたくデビューが丈くんと決まったなら、この丈くんだけに吐き出す恋心を終わりにしようって。そんでもし最後に作るのは、……

マロングラッセ

絶対最後はこれやって。
簡単には作れへんくて、何日も時間がかかる。これこそ俺の最後の恋心を全て吐き出すのにめっちゃ相応しいんとちゃうかなって。何日も一緒にJr.時代を過ごしたことを想いながら、丈くんのことを愛おしみながらマロングラッセに全てを注ぐ。なんて俺の心情にぴったりなんやろ、だなんて。めちゃくちゃ重い、笑ってまうくらい。

これで最後にする、丈くんへの恋心ともさよならしてリセットするんやから。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:12:39.88

1日目、まずは栗なんやけどこの時期の栗っていうたらまあまあ高いやつ。それでも俺は後悔せえへんようにいっちゃん良さそうなやつ取り寄せといた。
お湯を沸かした鍋に1つずつ丁寧に栗を落とす。爪楊枝で渋皮を剥いてぬるま湯につける。これを繰り返す。
多分他の料理やったらちょっと面倒に思えたやろけど今はなぜかこの作業一つ一つが愛しい。

" ガーゼで栗を包み、たこ糸で縛り余計な布を切り落とす "
……うわあ、めっちゃ手間かかりますやん。でもなんかこれ逆に楽しいんやねんなあ。一つ一つ包みながら丈くんと遊んだこととか、仕事で組んだときのこととか思い出す。丈くん俺の誘いに乗ってくれるくせに、全く遊んでないフリすんねんなあ。前はそれも嫌やったけど諦めがついてからは気にせんくなった。

鍋に包んだ栗を並べる。……うん、やっぱりなんやろ、並んだ栗見とったら愛着湧くわ。
ごく弱火で1時間半程煮る、……ごくなんて今まで作ってきた物に出てこうへんかったなあ。砂糖を入れてまた弱火で砂糖を溶かす。ここでキッチンペーパーを広げ入れて1日置く、と。

タイマーで1時間半測ってる間栗を見ながらまた丈くんのことを想い出す。ああ、やっぱ俺ほんまに丈くんのこと好きやわ。デビューするんやしほんまに純粋な気持ちで丈くんとバディにならなあかんからなあ。俺だけ不純な気持ち持ってたら先に進まれへん気がするから。

今日は日中メンバーでYouTubeの撮影やった。けらけら笑ってほんま楽しかった。デビューしたら辛いこともあるんやろうけど、楽しいこともいっぱいあるって俺は思ってて。今日も丈くんは俺にたくさん笑い掛けてくれた。それがほんま嬉しくてたまらなかった、泣きそうになるくらいに。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:12:59.17

家に帰って早くも楽しみみたいになってもうて玄関で靴もぽいぽいっと脱いで、畳まれたエプロンをすぐ着るとキッチンに向かった。

今日の丈くんもかっこよかったなあ、なんてしみじみ思いながら今日も昨日と同じ砂糖を溶かす工程。俺の宙に浮いたような言葉をぽいぽいと拾い集めて、みんなに丁寧に投げてくれる。おもろない、ふざけんなよ、とか口で言うてても目を見れば、ちゃんと落としてくれる為の言葉っていうのを感じる。
昨日と同じように今日もキッチンペーパーで蓋しておしまい。

次の日、そのまた次の日も同じ工程を繰り返す。すっかり日課みたいになって、慣れてきた頃。

とうとう5日目に入ったときにブランデーを加える。丈くんお酒苦手やけどお菓子なら大丈夫やろ。みんなに付いていこうと、飲んでべろべろになって耳まで真っ赤になる丈くんめっちゃ可愛いんよなあ。俺の半分も飲んでへんのに。同室なことが多かったから連れて帰るのはいつも俺で、水飲ませてあげたりしてたっけ。1回彼女さんの名前らしき寝言を介抱してるときに丈くんがいうたことがあって、ああまだ未練あるんやなあ、早く忘れてくれへんかなあ、とか丈くんの背中擦りながら最低なこと思っとった。

ふら、こんなお酒1つでまた色々想い出す。綺麗な思い出もあればどろどろとした汚い俺の嫉妬心とか、色々混ざり合っていくマロングラッセ。

鍋から栗を取り出してはさみでガーゼを切り取る。網にサラダ油を塗って、栗を乾燥させて完成。いよいよやなあ、この子たちも！また明日乾燥が完成するから、明日なんか可愛いラッピング見つけて来よーっと。

ラッピングを探すのは記念に大ちゃんに付き合ってもらった。俺がマロングラッセを作ったことを伝えたらめっちゃびっくりされた。マロングラッセって手作り出来んねや、もはやパティシエやんって。そりゃそうやわ、あんなに時間かかるんやもん。いくら料理得意な俺でも自分の為なら絶対作られへんよ。

工程とかの話もしたら、さすがはっすんやなって大ちゃんは否定も軽蔑もせんと優しく笑ってくれた。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:13:00.81

めめみちがないところがリアルよなクソが

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:13:03.46

>>461
お前謙杜の個スレ荒らすなや

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:13:29.84

めめみちが1番多いのにwwwww

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:13:35.34

ラッピングは少し大人っぽく茶色の箱、4つマロングラッセが入る様に真四角なものにした。リボンは俺と丈くんの色と白が入り混じったもの。

乾燥させたマロングラッセは綺麗に光っていていつでも食べてもらう準備が整っていた。少し多めに作ったから俺も1つ味見しやんと、と口にぽいっと放る。

うんっっっま！！！！！
これ、めっちゃ美味いんやけど！！！！

自分で作るマロングラッセめっちゃうまない？！？！最近作ったものの中でいっちゃん最高傑作なんやけど！！

たくさん作っといてよかったあ。丈くんにあげる分除いても7個は残った。1日に1つ、1週間だけ未練がましくおってもええやろか。リハビリってやつ？なんて、それがもう未練がましいか。

綺麗にラッピングできた箱を合うように買った紙袋に入れて、それを眺める。

よかったあ、成功せんかったらどうしよ思った。

明日マロングラッセ渡したとき、丈くんの反応どうやろか。そんなこと考えてれば、そわそわしていつもよりすぐ寝られへんかった。

14日、ちょうど俺たちはレギュラー番組の収録で、2日前に日持ちするクッキーを作っておいたからそれをメンバーに配る。

みんな口々に美味しいって言ってくれてたくさん焼いてきたクッキーはすぐ完売して、俺も嬉しくなる。

でも俺は丈くんの反応がやっぱり気になって。いつもは俺に弄る言葉を言っても、何かを作ってきたときは無条件に褒めちぎってくれる。

「……うんま。毎年食っとるけど飽きひんよな。」

……その毎年、丈くんだけ1つ余計に食うとるくせに。嘘やないけど、みんなに少しの後ろめたさがあるのか俺に目線を合わせない。ちょっと笑いそうになるのを堪える。

みんなにクッキーを配り終えて、箱を片付けたら俺は丈くんにこっそりとメッセージを送る。

" また丈くんにだけ作っとるから、今日俺の部屋おいでなあ。 "

みんなの会話の中に入りながらも俺が携帯を触ってたのを見ていたようで、俺が携帯をしまえば反射の様に丈くんが携帯を取り出す。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:14:47.35

" おん、行くわ。わざわざ有難うな。 "

ブブッとバイブが鳴れば再び携帯を取り出して、丈くんからの文面を見て少し口角が上がってまう。

ふとみんなの輪から少し外れた丈くんと視線が合う。お互いぱっと逸らす。……なんか、めっちゃ照れる。こんな気持ち最後に味わすのほんまずるいよなあ。

ピンポーン、

短くチャイムが鳴る。

ガチャッと、扉が開く音がする。勝手に入っててもええよって言うてるから特に反応せんと待つ。

俺は丈くんの足音を緊張して聞きながら大して見てもいないテレビを見つめる。

「おう、遅なったごめん。」

「ううん、全然遅ないで～。」

風呂上がりのさらさらの丈くんの前髪、ほんま綺麗。黒のジャージとあんま着てんの見いひんとこのユニフォームから、ほんのりとええ匂いが漂って来て抱き着きたいなあ、だなんて思う。ふざけてするのにも2人っきりやと逃げ道が無いから出来へんのが悔しいなあ、なんて。……未練というかなんというかつくづく自分の忌まわしさを感じる。

「お風呂入ってきたんやね、めっちゃええ匂いするやん。」

「……ん、お前にこないだもらったボディクリーム付けてんで。あれええな、べたべたするからボディクリームって嫌いやったけど大橋がくれたんはしばらくするとさらっとすんねんな。」

こないだの丈くんの誕生日に俺が前使ってたボディクリームのシリーズをあげたから。前に俺が使っとったら、ええ匂いするって丈くんが褒めてくれて、次の誕生日絶対あげよ思ってたから。前の、は今俺と同じ匂いやと丈くんきしょいって思うやろなあって。何オソロにしとんねん、って冗談でも言われたら少し傷つく。

「気に入ってくれてめっちゃ嬉しい…！他にもええ匂いあるんよあのシリーズ。」

「そなんか、結構好きやで。」

「……な！あ、丈くんこれこれ！今回はなんでしょう！」

大吾と一緒に綺麗に包んで入れた箱をずんっと差し出す。

「包みから分かっとったらすごない？分かるわけないやん。」

「え、部屋の匂い的にも分からん？」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:15:12.56

「分からんよ……？甘い匂いはほのかにしとるけどな。」

「んーーー、じゃあしゃあないからそれ開けてみ？」

「……っ、わーった。」

紙袋から小さな箱を取り出せばリボンの色を気付いたようで。一瞬開けるのを躊躇ったように見えた。んん、変な風に思っとらんよな……？

カパッと箱をずらして開ければ、中には4つに仕切られたマロングラッセ。

「え、……マジで？」

「え、丈くんマロングラッセ嫌い？大丈夫やった？」

「いやいやいやいや、ちゃうくてこれお前が作ったん？」

「……うん。」

「買ったやつやないん？」

「わざわざ部屋まで呼んで買ったやつあげられへんよ。」

「……めっちゃすごない？俺、食う前からすご過ぎて声出えへんのやけど。」

よっぽどびっくりしたのか箱を四方八方から眺める丈くんに可笑しくなる。

「え、そんな喜んでくれるん？」

「いや、そりゃそうやろこんなすごいもん貰ってびびるわ。」

「あは、ちょっと頑張った。」

「……ちょっとどころやないんやろ。」

「…………5日間。」

「5日間……？！？！マロングラッセってそんな時間かかんねや。」

「作りたいなあ、思っとったらそんなかかるの知ったんやけどどうしてもええなあと思って。嫌いやなかったらぜひ食べて欲しいねんけど。」

「……マジか、めっちゃ嬉しい……有難う。」

「その代わりっていうたら何なんやけど………」

「ん？何？」

「………来年からはデビューもして時間も無くなるし、もう丈くんだけってのやめよう思ってんねん。」

「え、………」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:15:31.78

「あ、でもみんなに作るやつはもちろん丈くんも食べてええから！ちょっと毎年より多めにしとくわ～～」

「………そうなんや。」

「え、そんな落ち込んだ？」

「ん、いや、ちょっと大橋から個別に貰えるバレンタイン楽しみにしててん。」

「………っ、ごめんなあ？また普通に夜飯とか作ったついで誘うから来てな？」

「おん、……分かった。むしろこれまで毎年さんきゅーな。」

「ううん、ええの……俺が丈くんに勝手にやっとったことやし。……じゃあマロングラッセ食べてな？」

「おん、有難う。また食べたら感想言うわ。」

「はあい、楽しみにしてるなあ？おやすみ～」

バタン、

うっわ、予想以上に喜んでくれてたやん…！！あとはお口に合うかやなあ。案外丈くん子供舌やからどうやろうなあ。感想言ってくれるの楽しみにしとこ。

しかも来年からはあげないって言うたら途端に上がった口角がだだ下がりになっとって笑いそうになるくらいやった。俺に貰えんくらいで何をそんなにしょげることがあるんやろか。みんなと同じのはちゃんとあげる言うてんのに。………ほんま愛おしい人やなあ。これ俺が女の子やったら勘違いしとったで。

そんでこれから丹精込めたあのマロングラッセが丈くんのお腹に入っていくんやな。ええなあ、あいつらは丈くんと0距離で一緒に居れて。……また変なこと考えてもうた。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:15:51.69

ブーッ、ブーッ、ブーッ、………

あれ、なんやろ。誰かから電話………え、丈くんからや。

"……っ、もしもし。"

「もしもし、丈くん？どしたあ？」

"あんさ、……さっきのやつ、俺の部屋で一緒に食われへんかな。"

「え、……」

"嫌やったらええねんけど、ちょっと話されへんかなって……"

「えっと、……ええよ？着替えて行くから10分くらい待って貰ってもええ？」

"全然ええよ、………これコーヒーのが合うんかな。紅茶か？"

「あ、じゃあどっちも用意しといてや！どっちが合うかやろうや！」

"…おん、じゃあ待ってる。"

なぜか少し息が上がって真剣な感じがした丈くんに、試食の提案をしたら嬉しそうな声が聞こえて安心する。

予想外の丈くんからのお誘いに俺あと7個もあるんにな、って思いつつ追加を持ってくかどうするか悩んだ挙句、何となく持って行かないことにした。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:16:10.82

丈くん突然どうしたんやろ、話したいことって何かな。ここ最近2人では仕事の話がっつりしてへんかったからしたいのかもしらん。ああ、だめだなやっぱ丈くんからの誘いだと嬉しくなってもうて、気付いたら前に可愛いって言ってくれた靴履いてた。

でもええやん、心の中だけやったら。もうバレンタインが終われば俺の恋心も綺麗さっぱりさよならやからな。んーと今は21時やね、あと3時間は恋しててもええな。そんなことを勝手に自分の中のルールとしとって笑えてくる。

丈くんには1mmも関係無いから、ええねん。最初から俺が勝手に恋したんやし、それを勝手に終わらすだけ。
外に出たら冬の寒さにちょっと泣いたのは、俺が少し薄着だったからなんだろうなあって思った。

エントランスで自動ドアを足踏みで開けると、丈くんの部屋番をポチポチ押して無言でオートロックが外される。

丈くんの部屋はエレベーター降りたら2個先にある。確か1階上には流星が居るって言うてた気がする、行ったこと無いけど。

ピンポン鳴らさんでコンコンっとグーでドアを鳴らす。チェーンを外して鍵を外した後にドアを開いて出てきた丈くんはさっきと同じ格好やったのに、そのときより少し険しい顔をしてる気がする。

「丈くん、遊びに来ましたあ～」

「……入って。」

明るくにこにこしながらいうたのに釣れへんなあ。今日は真面目モードなんやろか。
ちょっとしゅんとしながら、おじゃま～って靴を揃えて（ついでに他の丈くんの靴も）上がらせてもらう。

丈くんの部屋にあるくにゃっとするビーズクッションがお気に入りでぼふん、と飛び込む。いつもやめろって言われんねんけど、気持ちいし丈くんの部屋の匂いがして落ち着くんやもん。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:16:36.79

その前にある低いテーブルにさっきあげたマロングラッセの箱と中身が揃ってあった。後から丈くんがマグカップにコーヒーと紅茶を1つずつ入れて持ってきてくれた。

「……丈くんなんかマメになった？ティーバッグまで買うたん？」

「お前どっち飲みたいんかなって、俺もこんなすごいもんどうせなら合うやつで飲みたかったし。」

「マメなんに相変わらず物ごちゃついとるんやなあ。」

視界にはお気に入りの球団のグッズが並んだり並んでなかったり。あとは野球の雑誌も散らばってて、ああ頑張ってんのやとも思う。

「片してくれてもええよ、別に。」

ぶっきらぼうに支度しながら目線を合わさず言うてくる。

「俺やったら全部真っ直ぐなるで？ずっと前に楽屋で物揃い過ぎてきもい言うてたやん。」

2人同じだった楽屋で俺が丈くんの物まで揃えて真っ直ぐにしとったら、めっちゃ気持ち悪がられたことがある。そっからはやってって言われるまで、しょげてやれへんくなったんよ。

「…………ちゃうくて、なんつーか………」

「ん？……あ、せや言いたいことって何やの？」

「………お前さ、今日俺に何か言うこと無い？」

「へ？言いたいこと？しかも今日、やろ……特に無いと思うんやけど……？」

多分反省も報告も言うことは言うたはずなんやけど……なんかあったかなあ？思い返しても何も分からん。

「………さっきエレベーターで流星に会うたんよ。流星にこれ持ってんの見られて、貰った人は聞かれへんかったけど、物だけ聞かれてん。」

「おん……？」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:17:07.87

「……マロングラッセいうたら、バレンタインに珍しいって話になって。俺大橋に貰ったん、多分何年か前に貰った生チョコ以外全部チョコやなかった気がしてん。それ流星に言うたらバレンタインの時の菓子には花言葉みたいに意味があるって言われてん。」

最初なんの事か全然分からんかったんに、1つずつ丈くんの言葉が俺の身体に染み込むように理解していけば、背筋から寒気がするのを感じた。
やばい、もしかして気付かれたんかも知れん。でも、まだ核心は辿りついてないかもしれん、逃げられる、知らん振りすれば大丈夫やろ。

「そ、そうなんや……知らんかったわあ。」

「………知っとったんやろ、お前。そんで俺に今年で最後いうてマロングラッセ、…………" 永遠の愛 "、" 永遠の愛を誓う証 "作って寄こしたんやろ。」

余りにも図星なことを真っ直ぐなあの目でいうてくるから咄嗟に目を逸らしてしまった。それじゃ正解っていうてるもんやし、多分口で何いうても丈くんには隠されへんのに何かを繕おうと動揺した俺の口からは言葉がぽろぽろと勝手に溢れる。

「…は、はあ……？……何言うてん、知らん知らん！！そんなん初めて聞いたで？」

頼りにならない動揺した俺の声色は思い切り震えていて。何年も付き合ってきたこの掠れた声がもっと掠れて出てきて。

「……………去年はキャラメル、" 安心する存在 "又は" あなたが好き "……一昨年はマドレーヌ、" 仲良くなりたい "、そのまた前の年はバームクーヘン、" 幸せが続きますように "、そんでその前がマカロン、" あなたは特別な人 "……最初にチョコ以外を俺に渡してきた年に貰ったんはキャンディ………" あなたが好き " ……ネットで見たらこれ全部渡す相手は本命って書いててん。………大橋はこれ、どういう意味で毎年俺に渡してたん？」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:17:30.47

スマホを片手に呟く丈くんの目を見られへんくて、徐々に手の先も冷たなってきて僅かに震え始めてそれを隠すためにぎゅっと両手を組む。やばい、あかん、そこまでバレたらなんて言い訳したらええんやろ、大ちゃんどうしよ、俺やばいねんけど……
軽く目眩がしてさっきまで笑ろてた自分の口角が震えるのも感じる。じっと見つめてくる丈くんを前に俺は、嘘がつけへん……ずっと頭の中がぐるぐるして勝手に涙腺が緩み始める。

泣きた無いんに勝手に目尻から涙が溢れ出す。やばいやばいまずいどうしよ、丈くんに嫌われる、気持ち悪いって言われてまう、ちゃうねん明日からはもう綺麗さっぱり何も無いただのメンバーになるんや、知らんくてええの、丈くんは何も今日のこと知らんでええのに……全部全部考えてる言葉は何1つ口から出て来ないのにその代わり涙ばっかり溢れてくる。

「……っ、なんやろ、ごめ……っ、花粉かな、？今年めっちゃ早ない？あー……ごめんな、丈くんティッシュある～？」

とうとう鼻まで出てきそうになって、取り返しがつかない状態になってへらへらとティッシュを要求したら丈くんが隣のクッションに座った。

え、と思って隣を見たら丈くんの顔が間近に見えて。

俺の目尻の涙を丁寧に指ですくわれる。

「……なんで泣くん？お前、なんで泣いてるんか教えて欲しい。」

めちゃくちゃ至近距離で見た丈くんの顔はそれでもやっぱり格好良くて、だけど全然状況が理解できなくて頭が完全に考えるのをやめてた。

「………なあ、お前俺のことずっと前からほんまに好きやったんか。」

ああ、丈くんそれいうたらだめ……明日からは俺はもう丈くんのこと好きやないし恋もしてない大橋和也に戻るんやからだめやのに………

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:17:54.22

「……う、……好き、やったよ。……でも、明日からはちゃんと……友達、メンバーで相方として、みんなと同じ…好きになるから、ごめ、……ごめん、っ………」

びっくりして止まっていた涙が、喋るとやっぱり溢れ出してもうて次から次へと洪水みたいになってる。涙のせいでより更にかっすかすの声でいうたもんやから聞こえてるか分からんなって思ったけど、気付いたら丈くんはおでこをくっつくくらい近くに居って。

「………なんで？大丈夫、大丈夫やって。んな、泣くなって。」

丈くんが俺の背中に手を当てて優しく撫でてくれる。

「やって、…っ、じょ、じょおくんに……知られんようにしとったんに、今日最後やからって、……っ、ひっく……」

「最後にせんでええよ。」

「へ……？」

「……やから、最後にせんでええねんて。」

「え、意味分からへんねんけど。」

「意味分かれや。」

真剣な顔で俺の顔を覗き込んでから、絶対丈くんが見てきた俺の中で1番ぶっさいくな顔してるはずやのに、ゆっくり目合わされて唇にそっと口付けてきた。
初めて重なった丈くんの唇は安心する体温で、離れるとき可笑しいかも知らんけどほんまにもっと泣きそうになった。

「……ごめん、勝手にしてもうた。」

「え、ど、どういうこと………」

「俺、分かったんやって。お前が毎年俺だけ別にバレンタインにチョコくれとったのめっちゃ優越感感じててん。彼女居るからって断った次の年、もうそんときは彼女と別れとったやん？」

「うん……」

「……その年のバレンタイン近付いたとき、元カノはもちろん周りにいる女の子とか他の子から貰いたいとか一切思わんかってん。」

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:18:15.45

「え、……」

「やからわざとらしくあんなこと言うて。正直賭けやったで、お前だってさすがに相手居ったら俺だけになんてくれるか分からんからな。でもあれが俺がお前に言える限界やった。」

「う、……うう、丈くん分かりにく過ぎやろ……！！うう～っ、……」

「いや、やってしゃーないやん！いきなり好きとか言われんもん、お前に！」

丈くんはまた鼻水が垂れてきた俺のことをティッシュでちゃんと拭いてくれる。

「……そんでまたさらっと好きとかいうやん～～っ、……！！」

「なんっでキレながら泣くねん！好きや、言うてんねんから泣き止めあほ！！！」

「うう～っ、……また言うてるしー！俺も丈くん好きやあ～～っ、……ずっ、……」

「あーあ、鼻垂れとるやんけお前！おい、ちょ、やめ、クッションに付けんなあほ！！！」

クッションに鼻水付けそうになってぺちん、と頭を叩かれたけどその代わりテイッシュでちゃんと顔拭いてくれた。

……やさし、そういうとこだいすき。

その後きっちり2個ずつをコーヒーと紅茶で分け合って食べた。2人ともコーヒーがあんま得意やないからお砂糖とミルクをたくさん入れて飲んだ。結局紅茶が良かったな、とか言って笑って。何これ、むっちゃ幸せなんけど。

あとから丈くんに7個まだある言うたら、俺のマロングラッセ返せって結構本気で怒られた。俺は食べたければ明日も俺の部屋に来てよ、なんて笑って今度は俺からその尖らせた唇に重ねた。

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:18:27.15

クソ長かったわちゃんと読めよ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:19:19.48

めめみち晒せやお前スノ担か？

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:21:09.81

>>479
支部探したけど見つからん

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:22:50.30

いだあお晒す？

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:25:10.85

mmmc？少ないな

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:28:20.09

ここでやれい
pixivの嫌いな奴を晒すスレ　その20
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/net/1675553926/

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:30:08.82

ここの人にこのスレ教えてあげて
ナマモノ同人14
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/doujin/1682338583/

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:35:46.65

逆になにわ巻き込まんといてそんなとこに書き込んで

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:41:06.36

でも腐話続けたいんだから晒しくらい我慢しないと

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:41:20.72

めめみち(イダアオ)はピクブラが多いからオメーじゃ無理だ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:42:28.16

フォロワーになるなんて簡単簡単

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:43:28.84

興味ないとパスワード分からんよ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:44:10.68

>>487
ロックだけの人結構いるな余裕やん

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:44:33.69

rps801に誕生日やろ？

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:45:14.95

パスなんか横流しされすぎててな

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:45:35.52

壁でも誕生日席でもないポケモンのピカチュウの同人作家が公式から訴えられた事件思い出した

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:46:15.69

丈りゅちぇは結局晒さんのか人気もないしな

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:46:31.03

任天堂は二次創作禁止やないっけ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:47:04.24

そうなのかディズニーとかもだよな凄い金額だったらしいぞ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:47:50.79

>>491
イダアオは本家見てないと分からないパスある

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:51:11.06

うわ晒したジャニはナマモノの中でも特殊なのに馬鹿かよ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 04:55:26.42

>>497
検索すれば大体わかるだろ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 05:32:36.32

任天堂はというか基本グレーゾーンの世界だしな同人なんて
ジャンプは優しいけど昔サンデーは厳しかったりしたし

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 05:42:27.43

めたおこの人いたけど読み専じゃなくて自分もその2人を書いてる腐女子さんいたんでしょうね

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 07:27:30.07

何事が起きた

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 07:53:21.47

>>502
いつものキチガイが去年と同じことして暴れてただけ
開示並やな

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 07:58:08.81

日用夜に朝方5時まで連投して複数設定は笑う
ガチの障害者やなお前が訴えられろ

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 08:09:55.20

ガチで5ちゃんが全ての人やん
該当スレでさえ晒されてないのに良くやるな

**名無しさん？** · 2023/06/26(月) 08:13:08.89

レス削除固定ハンドル叩きって
それこそ「コピペ婆」該当するな